出会い口説きALLOK

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ウソをついてもいい日エイプリルフールテレクラで割り切り

4月1日。日曜日の昼下がり。自宅でゴロゴロしてるとき、ふとカレンダーに目がとまった。ん? …今日はエイプリルフール。ウソをついていい日じゃん!
そう言えば去年はテレクラ女を引っかけたっけ。「3万でどう?」と持ちかけ、ホテルに入った後で「ウソだよー。ってことで3千円でよろしくね」と騙したアレだ。
残念ながらあのときは女に逃げられちゃったけど、作戦の狙いは悪くなかったと思う。
今年もやってみようかな。
というわけで新宿のテレクラへ。個室に入り、女からのコールを待った。一年に一度のチャンスなんだし、ババアをひっかけてもしかたない。年増はどんどんスルーしていく。と、舌っ足らずな喋り方の女とつながった。
「今ぁー、新宿にいるんですけどぉ」
「いくつ?」
「28でぇす」
「今日はどんな人を探してるの?」
「ワリキリでぇす」
「そっかエンコーなんだ」
ふふっ。ターゲット見っけ。ちょっと考えたフリをし、間を置いてから切り出す。
「じゃあ、2万でどう?」
「お願いしまぁす」
弾んだ声が返ってきた。すんなりアポれてラッキーとでも思ってるのだろうか。今日が何の日かも忘れて。待ち合わせの駅前へ向かうと、いかにもエンコー女っぽい不健康そうな感じの女が立っていた。「…電話の子?」
「あ、そうですぅ」
チッ、こんな女に誰が2万も払うかよ!ラブホの部屋に入り、ベッドに座ると、女がニヤっと笑った。
「お金もらいたいんですけどぉ」
「あ、そうだね」
願わくば先にヤってから
「2万なんてウソだよー」とカマしたかったけど、まあ仕方ない。とりあえず、財布から札を取り出すフリをする。
「はい、お金ね、どうぞ」
10円玉2枚を取り出し、女に渡す。
「20円ね」
「えっ?」「2万円なんてウソウソ。20円で頼むね」
「意味わかんないんですけど」
「わかんないかなぁ。今日は4月1日だよ」
「……」
「エイプリルフール。つまりウソをついていい日。キミは引っかけられたの」「……」
「てことで、今日は20円でよろしくね」
女の表情がみるみる強ばっていく。騙されたのが悔しいのか、こちらをキッと睨みつけてきた。
「悔しいのはわかるけどね、まあそんな目で見ないでよ」
「何なんですか」
「エイプリルフールに引っかかったんだからしかたないよね」
「……」「てことで20円ね」
「何なんですか!」
「だからエイプリル…」「ホントに何なんですか!」
食い気味で語気が強くなった。何を逆ギレしてるんだろう、この人。今日がどういう日か忘れてた自分が悪いだけなのに。去年の女もそうだっ
たが、テレクラ女ってのは行事の大切さをわかってないのが多いみたいだ。
しかし、こちらもすんなり引き下がる気はない。とことん食い下がってやる。
「ぼく、日付を確認できるようにちゃんとカレンダーを持ってきたんだよ」「……」
「それからこのウィキペディアのコピーを見てよ。エイプリルフールの説明が書いてあるから」「……」
どうだ。こうやって資料まで突きつけられると、もはや観念するしかないだろう。相手の出方を伺ってると、彼女は無言で立ち上がり、出口に向かって歩き出した。待て待て、逃げるつもりか。慌てて追いかけ、ラブホの前で呼び止める。
「ちょっと待ってよ」
「何なんですか!」
「引っかかって悔しいのはわかるけど、2万円が実は20円だったことは、素直に認めな
いといけないと思うよ」
「なぜですか?」
「なぜって、エイプリルフールはそういう日でしょ?」
「意味わかんないし」
「だったら、この資料を読めば…」
「もういいですから」
 プイとそっぽを向き、女は逃げようとする。仕方ない。ここは少し譲歩してやるか。
「じゃあわかった。本当のことを言うよ」
「はぁ?」
「実は20円ってのもウソで、本当はちゃんとお金は払おうと思っていたんだ。てことで200円でお願いします」
彼女は何かを考えているのかちょっと間を置き、そして今日一番の剣幕で睨みつけてきた。「警察呼んでいいですか!」
わーお、警察と来たよ。こんなイザコザに警察を呼ぶなんて、すごい度胸してますな。
望むところだ。この際、どちらが正しいのか、お上に判断してもらうのもいいかもしれない。オレのほうが筋が通ってるんだし。
…ってあれ?女が向こうのほうに歩いていく。
「おーい待ってよ。警察に行くんじゃないの?」
「行きませんよ、バカらしい!」
「え、じゃあウソってこと?」「……」
「エイプリルフールだから?
じゃあ、ぼくのウソも認めないといけないよね」
「意味わかんないし」
「いや、だから、君のウソはウソで許すから、ぼくのウソも許さないとおかしいよね」
「……」「ほら、200円あげるから、脱いで脱いで」
女は黙って去って行った。来年こそはリベンジだ。