出会い口説きALLOK

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知らず知らずのうちにテレクラ美人局の共犯者になっていた

ちょこちょことエンコーをするようになった。エンコーの手段はテレクラだ。出会い系もためしてみたけど、テレクラの方がじかに相手と話せるぶん圧倒的に効率がいいし。お小遣いをくれるなら深く考えなくても
その男と知り合ったのは、去年の夏の終わりごろだったように思う。都内・小岩にあるテレクラ「R」へかけたとき、たまたまつながったのが彼だった。歳は40過ぎといったところか。するどい目つき、短く刈り上げた頭髪、大柄な体つきというちょっと怖そうな外見だったけど、実際に接してみた彼はとても紳士的だった。態度もセックスの内容も。テレクラの客には粗野な人や、口の悪い人など、イヤな性格の男性が少なくない。でも彼にはそんなところがまったくなく、終始穏やかな口調で、ときにジョーダンを言って場を和ませる気遣いもあった。ベッドでも私を優しくリードしてくれ、愛撫中にはこんなことまで口にする。
「大丈夫? 痛くない? 痛かったらちゃんと教えてね」
ただ感動した。いつも彼みたいな客と会えたらどんなに楽しいだろう。プレイが終わってしばしベッドでグッタリしていると、ふいに彼が口を開いた。
「いままで怖い客に会ったことはなかった?」
「ううん、ないよ」
「でもエンコーがらみの事件って多いでしょ。キミだってたまたま今までが大丈夫だっただけかもしれないし」「確かにそうかも」
「実は俺、探偵やってるんだよね。もしよければ、キミが客と入ったホテルの前で待機していてあげようか。万が一のことがあっても助けられるように」
つまり、ボディガードになってくれるってこと?でも何で見ず知らずの私のためにそんなことを?
「キミは人がよさそうだから、危なっかしくて。それにボディガードをやらせてくれたら、毎回お小遣いもあげるよ」
意味がわからなかった。ボディガードをやってくれるうえに、お金までくれる? え、何それ。どういうこと?首をかしげる私に、彼は笑って言う。
「これは俺の仕事にも役立つことなんだ。テレクラの客にどれだけ既婚者がいるかのマ
ーケティングができるから」「へえ」
納得できたような、できないような。でも「お小遣い」をくれるなら深く考えることもないか。「わかった。じゃあ、ボディガードお願いしようっかな」
テレクラで客を取るとき、彼に言いつけられたルールはこんな感じだ。
・エンコー予定日の前日に必ず彼に連絡を入れ、当日は彼の指定する喫茶店で落ち合う
・テレクラへの電話は彼の目の前でする
・客と商談が成立したら、相手のケータイ番号を控えていったん電話を切り、その客の
特徴(年齢、なんとなくの性格)を彼に教える
・そのうえで、彼が実際に会うかどうかを決める。ダメなら最初からやり直し
・客と会ったら、ラブホのトイレからホテル名をメール送信。退室のときも5分前にメールする
・お小遣いは次回彼と会ったときに受け取る
・できれば1回おきに利用するテレクラの店舗を変える
最後のルールだけよく意味がわからなかったので尋ねたところ、彼は当然のような顔で言った。
「既婚者の浮気の実態を知る上でのマーケティングなんだから、そりゃいろんな地域を見て回った方がいいでしょ」
やっぱりよくわからなかったけど、そういうものなんだと思いこむことにした。こうして私は、以降、彼というボディガードを引き連れて、エンコーするようになった。といっても、特別何かが変わったわけではない。いつも通り客と電話で話をして、ヤって、お金をもらって帰る。違うのは、プロの探偵に守られているという安心感を得たこと、そしてお小遣いをもらえるようになったことだ。お小遣いの金額はいつもだいたい2万円。日によっては5千円しかくれなかったり逆に3万なんて大金のときもあったけど、いずれにせよ私にとっては何の苦労もなく転がり込んでくるお金に違いない。こんなオイシイ話があっていいのかしら。ホント、最高〜。そんなふうに数カ月ほど浮かれまくっていたのだけれどやっぱり疑問がどうしても頭から離れなくなった。なのである日、思い切って聞いてみた。
「ねえ、いつもお小遣いくれるあのお金ってどこからきてるの?」
彼は一瞬「え?」と驚いた顔をした後、何がおかしいのか、クスクスと笑いだした。
「かおりちゃん、これ内緒だよ。実は俺、キミの客から金を脅しとってるんだ」
目眩がした。なんと彼は、ホテル前で別れた客を追いかけ、私の夫と偽り、慰謝料と口止め料を請求していたのだ。払わなければ相手の奥さんにこのことを伝えると。つり、
私は知らず知らずとはいえ、美人局の片棒を担いでいたことになるわけだ。
彼はそれ以上詳しいことは言わなかったが、私が受け取るお小遣いの額から考えて、毎回、相当な金をせしめていたに間違いない。ああ、なんてことだ…。
「いまね、同じように協力してくれてる女性が他にまだ4人いるんだ。これからもみんなでガッポリ稼いでいこうよ」
その日以来、彼との連絡はいっさい断った。お小遣いに少しも未練がなかったといえばウソになるけど、犯罪の共犯などまっぴらだ。

※この記事はフィクションです。読み物としてお読みください。