出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いやナンパに特化したブログです。

東京がダメなら京都の婚活パーティに

ゴールデンウイークに大阪の実家へ帰った。東京にいても何もやることがないので、ただ目的もなく帰省しただけだ。暇にまかせ地元の友人数人に電話してみたが、全員が家族サービスでどこかへ出かけており、しかも会話の終わりに例外なく同じようなことを言われた。「お前、まだ独身なん?終わってんな」
オレにしてみれば、連休にわざわざ人込みへ出かけるほうが終わってるのだが、世間的にはやはりオレのほうがヤバイのだろうか。
せっかくなので京都で行われる婚活パーティに参加することにした。男女数人で、岡崎公園平安神宮あたりを散策しながらお相手を見つけるスタイルで、先月の高尾山ハイキングにシステムは似ている。 
でもなぜ京都で婚活なのか。理由は東京在住という強みを生かすためだ。
どうせ京都や滋賀の田舎モンばかりが集まっているであろう場に、大東京からやってきた男がいればどうか?多少なりとも憧れに似た気持ちを抱かれるのではないか。
もう40才となったオレには、本来なら強みなどどこにもないのだが、ただ唯一、東京に住んでる点だけは誇れると思っている。いっちょシティボーイの力を見せつけてやろうじゃないか。当日集まったのは男女それぞれ10人ほどで、前回の高尾山と違い、そのほとんどが20代だ。しかも美形の子も何人かいる。京都人、なかなかベルが高いじゃないか!ぞろぞろと散策しながら、まずは一番カワイイ女性の隣へ。
「どうも、東京から来た赤澤です」
「東京?なんでですか?」
「いや、実家が大阪で、しょっちゅう帰ってくるんで」
「へえ、おいくつなんですか?」
さすが関西人、聞きにくいこともストレートに聞いてくる。
「あ、40やけど」
「へえ…」
へえと言ったきり無言になってしまった。彼女はたぶん25才くらいだから、ちょっと年上すぎたか。わざわざ京都のこんな催しに参加してる40のおっさんなんて扱いに困るのかもしれない。続いて、二番目にカワイイ子の元へ寄っていったが、そこでも似た対応をされた。まったく眼中にないような態度だ。こいつは厳しい戦いになるぞと覚悟したそのとき、参加者の青年に話しかけられた。まだ二十歳そこそこのガキンチョだ。
「40才なんですよね?」ああ、うん」
「婚活ですか?」
そりゃそうだよ。だから参加してるんだっての。
「まあ、婚活っていうか、いい子がいればと思ってるんやけど」
「40で婚活って大変じゃないですか?」またストレートな物言いが!
お前みたいな子供に何がわかるんだよ。このガキは同志社大学の学生で、よくこの手のイベントに参加しては、ちょくちょく合コン相手を見つけているという。
「ふーん、同志社ならこんなとこ来なくてもなんとかなるでしょ」
「いや、そうでもないですよ。出会いとかあんまないんで」
よく言うよ。その若さならどこでも出会えるっての。と言っても、わが身を振り返れば、二十歳のときすらまったくモテなかったわけだが。 さて、本日どこからどう見ても最年長のオレが、上手く行く可能性はゼロに近い。ならばせっかく近づいてきてくれた同志社クンと仲間になり、そのおこぼれにあずかる作戦はどうだろう。
「なんかオレ、京都のことあんま知らんし、今日一緒におってくれへん?2人組の子らと4人で飲みに行ったりできそうやん」

「ああ、そうですね。僕もいつもは2人で来てるんですよ。そのほうが気楽なんで」
「そしたら、よろしく頼むよ」
がっつり握手をかわし、共闘を誓いあった。今後は同志社クンにがつがつ女たちを口説かせて、オレは「まあまあのんびりいこうや」的な大人スタンスで横にくっついているとしよう。平安神宮でのフリータイムで、同志社クンは軽やかに立ち回り、女性陣たちからさくさくとラインを聞いて回っていった。彼にとっては全員が年上女性なのに、まったく臆することなく、上手に甘えている。今のところオレにおこぼれは回ってきていないが、この後の合コンに期待するとしよう。
イベントはカップリングタイムのないまま、夕方になってぼんやりと終了し、いざ同志社クンのライン攻撃のスタートだ。さあ、すぐにでも合コンをやってくれ!
「ちょっと待ってくださいね」 
石段に座って、彼がスマホをいじりだした。親指のスピーディーな動きが頼もしい。
「えーっと、一緒にいるって書いたほうがいいですよね」
「そりゃそうだよ」
「相手は何人来てもいいですか?」 
なんて強気なんだ。そりゃ何人でも構わんよ。
「あ、ひとり断られました。もうバスに乗ったそうです」
「しょうがないね」
「もうひとり来ました。今日じゃなければいいみたいです」
それは困る。もう明日には東京に帰るんだから。
「あ、また返事きました。いないなら来るそうです」
は?今、さらっとヒドイことを言わなかったか?
その女も失礼だけど、そのまま伝言するお前も相当だぞ。
「ちょっと、なんでオレがあかんのか聞いてよ」
こうなりゃ開き直りだ。オレのどこかダメなのか聞いてやる。
「えーっと、年上すぎて怖いみたいです」
ふぅ。そうですか。怖いですか。と落ち込む間もなく、同志社クンのライン読み上げが続く。
「返事きました。何者ですかって聞いてます。何者って答えときますか?」
何者って、さっきしゃべってるはずだろ。なんで覚えてないんだ。
「えっと、また来ました。誰?ですって」
「ごめん、もういいわ。このまま東京帰るわ」
まっすぐ京都駅へ向かったオレは、そのまま新幹線に乗り込んだ。東京でもモテず、京都でもモテず、いつしかは名古屋でもモテなかったな。もう日本人はあきらめたほうがいいのかも。