出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いやナンパに特化したブログです。

清純娘との出会いを求めて中国の田舎へ

今回の訪問地は中国南部の都市、桂林だ。郊外には水墨画のような、いかにも中国らしい幻想的な風景が広がり、世界的な観光地としても名高い。空港に降り立った俺は、宿を確保すべく街の中心部へと向かった。
郊外の幽玄な風景とは異なり、街中はかなり近代化が進んでいる。往来を歩けば、キレイに着飾った今ドキっぽい服装の女子があちらこちらで見受けられた。おっと、前方から歩いてくる子もなかなかかわいいな。スタイルもいいし、モデルさんみたいだ。
思わず目で追っていると、すれ違いざま、彼女が一瞬、俺に微笑みかけた気がした。ん、なんだ?それから間もなく、また別の若い女性からも笑顔を向けられた。にこりと白い歯を見せ、まるで憧れの先輩と遭遇した女子学生のような表情で通り過ぎていく。
その後も似たような出来事が二度、三度と起き、いったい何事かと怪しんでいた折、見知らぬおばはんが中国語で「あなた、どこから来たの?」と話しかけてきた(俺は初級程度の中国語ならなんとか会話ができる)。
「日本ですけど」
「ああ、日本」
おばはんは納得したようにうなずき、続いて俺の顔を指さしてから、親指を上に立てた。「良い。あなた顔が良い」どうやら誉めてくれているようだが、頭の中では警戒ブザーがけたたましく鳴り響いていた。こんな野人みたいな風貌の男を捕まえて、顔が良いだなんて怪しいにもほどがある。さては、よからぬ詐欺でも企んでおるのでは?
しかし、おばはんはポンポンと軽く俺の腕を叩き、そのままどこかへ立ち去っていく。
どういうことだろう。もしかして俺、この地では男前の部類に入るのだろうか。さっきから道端で笑顔を向けられるのもそれが理由だったりして。可能性はゼロじゃない。桂林には少数民族の人たちも多く住んでいる。つまりそれだけ美の価値観も多様というわけで…。うふ、うふふ。なんだか俺、ステキな土地にやってきたようだねぇ。特にやることもないので街の展望台へ行ってみようと市バスに乗り込んだ。とここでも、途中から乗り込んできた若いオネーチャンが隣の席に座るや否や、英語で話しかけてきた。
「日本人ですか?」
「うん、そうだよ。なんでわかったの?」
「服装が中国人と違う。あなたオシャレね、クールよ」
また誉められてしまった。なんで俺、この街で生まれなかったんだろ。彼女は地元の大学で建築学を学ぶ20才のお嬢さんで、将来、日本への留学を希望しているという。そんな事情もあって、東京の生活についてあれこれと質問してくる彼女。このチャンスを活かし、デートにでも誘い出したいところだ。きっと大丈夫だろう、なんたって俺はクールなのだから。
「今日はこれから予定とかあるの?」
さっそく探りを入れてみたところ、彼女は大げさに肩をすくめてみせた。
「これから夕方までずっと学校の講義なの」
ただいまの時刻はまだ正午すぎ。どこかで時間を潰せば待てなくもない。
「じゃ、それが終わったら一緒にご飯でもどうかな?」
「うーん、ゴメンなさい。私、ボーイフレンドがいるから」
あっさり振られてしまった。彼氏がいるならしょうがないか。
軽く落胆していると、彼女が何か袋のようなものを差し出してきた。なんだこれ?
「あなたお昼まだでしょ? これ、私が作った弁当なんだけど、よかったら食べて」
「君はどうするの?」
「私はダイエット中だから気にしないで」
「そっか、ありがとう!」
初日でこんなにウキウキする出来事が起こるなら、この先にはもっといいことが待ってるのでは?大いに期待しつつ桂林での滞在を続けたものの、その日以降、まるで風向きが変わったように、現地女性との交流チャンスは訪れなかった。しゃーない、ちょっくら移動しますか。桂林から西進して麗江という街に立ち寄ったときのことだ。街の中心部からほど近い場所で、異様な姿の男を発見した。路上に座り込み、通行人に金を無心する乞食なのだが、顔の左半分がスイカ大に腫れあがり、ちょっと不気味なまでの佇まいをしているのだ。なにかの奇病だろうか。強く興味を引かれ、しばらく観察していたところ、彼がこちらに気づいて手招きする。とりあえず中国語で挨拶した。
「こんにちは」
「ウー、こ、こんにちは…。ウーウー」
顔が変形してるせいで、気管の通りが悪いのだろう。男はひどく息苦しそうに話した。
「ウーウー、10元(約160円)くれ」
そう言って男が目の前のバケツを指さす。ここに金をいれろってことなんだろうが、あいにく俺は寄付などしない主義だ。
「ごめんなさい。お金ないです」
その瞬間、男はそれまでのくぐもった話し方ではなく、鮮明な声で吐き捨てるように言った。「あっち行け!」あれ、なんだこの人。ちゃんとしゃべられるじゃん。
「あなた普通に話せる。ウーウーはウソ?」
「ははは、ウソ。ウソ」
先ほどの息苦しそうな様子は、通行人から哀れみを誘うための演技だったらしい。なかなかしたたかなヤツだ。その点に敬意を表し、望みどおり10元をバケツに入れてやったところ、男は途端に上機嫌になってしゃべりはじめた。筆談も使って何とか理解できた内容はこうだ。
彼は現在32才で、若い頃に突如、顔が腫れあがる病気になった。それがもとで職につくこともかなわず、路上で物乞いをはじめた。家族はおらず天涯孤独の身だという。「大変ですね」「でも金はある」男が通行人からは見えないように、上着のポケットをこっそり開いた。驚いたことに、そこにはぶ厚い札束がいくつもねじ込まれているではないか。ちょ、あんた、めっちゃ金持ちじゃん!やがて男は、奇声を上げて地べたを転がりだした。
「ウーウー、お金をください。助けて下さい。ウー」
少し離れた場所でその様子を眺めていたのだが、わずか30分足らずの間に、次から次へと通行人がバケツに金を投げ落としていくため、ものすごい勢いで金が貯まっていく。すげー。この人、そこらの勤め人より高収入なんじゃねえの?その後、何事もなかったかのようにむくりと起き上がり、すぐ目の前の商店で肉まんを買って男がもどってきた。そのひとつを俺に手渡しながら笑う。
「家でも建てようかな。ははは」
たくましいというか何というか。数日後の夕刻、南西部の都市、成都へ向かう列車に乗った。目的地まで約20時間の長旅である。近くの座席には大学生らしき男女のグループが陣取っており、列車が動き出して早々、そのうちの1人、さっぱり顔の美人ちゃんが英語で話しかけてきた。
「あなた日本人ですか?」
「うん、そうだけど」「私の友だちが、日本では生卵を食べるのかと聞いてます」
なんのこっちゃと思いながらも素直に答えてやる。
「しょっちゅう食べますよ」
彼女が友人たちの席に戻った矢先、おおっと歓声が起きた。どうやら中国では生卵を食べる習慣がないようだ。ふたたび彼女が俺のところへやってきた。
「あなたと話がしたいです。ここに座ってもいいですか?」
ずいぶん積極的なコだ。どうぞどうぞ。彼女はメイリンと名乗った。21才の大学生で、休日を利用して友人たちと成都へ帰省するところだという。そして近々、日本への旅行を計画しているそうだ。
「私、日本のアニメが大好きです。アキハバラとか行ってみたい」
「ああ、アキバね。良かったら俺が案内しようか。あとで連絡先を教えるよ」
「本当に?ありがとうございます!」
メイリンは俺の側に座ったまま何時間も動こうとせず、ずっと口を動かし続けた。好意を持たれてるように感じるのは自惚れだろうか。話せば話すほど、俺を見る目が熱っぽくなっている気がしてならないんだけど。ふいにメイリンが口を開いた。
「ムシゾーは成都に行ったらどこに泊まるんですか?」
「まだ決めてないけど、安い招待所(中国の安宿)に行こうと思ってるよ」
「よかったら私の実家に泊まりに来ませんか?」
え、マジ? いいの?
「はい、きっと私の家族も喜ぶと思います」
この突然のお誘い、やっぱり俺に気があるってことでいいよな?じゃなきゃ、見知らぬ日本人をわざわざ自宅に招く理由なんてないし。
「ぜひ泊めてよ」
「ふふ、わかりました」
やがて深夜になり、真っ暗な車内のあちこちから人々の寝息が聞こえはじめた。そして隣にはメイリンがこちらの肩に寄りかかるようにして眠っている。この先に待ち受けているであろうあんなことやこんなことが頭を駆け巡り、俺はなかなか寝付くことができなかった。翌日昼すぎ。成都駅に到着すると、メイリンがおもむろにケータイを取り出した。自宅に連絡して、家族に迎えに来てもらうという。慌てて制する。
「お腹空いたから、電話する前に昼メシでも食おうよ」
わざわざこんな提案をしたのにはむろん理由がある。この後、メイリンとのセックスを狙うにせよ、いきなり彼女の実家に行ってしまっては何かと動きが取りづらい。やはりある程度の段階まで事前に進めておくべきだろう。せめてチュウぐらいしておくとか。
というわけで、駅近くの中華レストランへ。メシのついでにビールも飲み、1時間後、ほろ酔い加減で店を出たところで、メイリンを物陰に誘った。周囲に人影がないことを確認して、すばやく唇を近づける。「ノーノー!」
彼女は軽く抵抗して見せたが、うっすら笑みをこぼしているあたり、本気で嫌がってはいない。そのまま強引に唇を押しつければ、すぐに体の力が抜けた。よっしゃよっしゃ!「ムシゾー、あなたはマジメじゃないです。良くないね」
熱烈なキスの後で、彼女が口をとがらせる。へ、よく言うぜ、にゅるにゅると舌を入れてきたくせに。ま、とにかくこれで夜這いをしかけても騒がれる心配はないな。
メイリン宅には、迎えにやってきた彼女の兄とその従兄弟のバイクにそれぞれ分乗して向かった。やがて到着したのは、雑居ビルのような大きな建物だ。聞けば彼女の家族とその親戚が計15人も一緒に暮らしているという。先にバイクを降りたメイリンが両親を連れて家から出てきた。しかし、その様子を見た瞬間、嫌な予感が。父親の表情がえらく険しいのだ。俺の存在が視界に入るや、父親は中国語で怒声を上げ、メイリンが泣きそうな顔で駆け寄ってきた。
「ムシゾーを泊めるって言ったら、お父さんがすごく怒りました。ごめんなさい、やっぱり招待所で泊まってもらえますか?」
さほどのショックはなかった。こういう展開になり得ることも一応は覚悟していたのだ。いや、メイリンといちゃつくならむしろこっちの方が好都合かも。後日、宿に連れこめば、親の目を気にする必要などないんだから。ふっふっふ。それ以降、彼女との連絡はぷっつりと途絶えてしまった。何度ケータイにかけても応答してくれないのだ。さてはあの父親にきつく叱られたのか。このやるせなさはいかんともしがたい。珍しくいろんな女のコにモテたのに、ワンセックスも出来ずじまいだなんて。