出会い口説きALLOK

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エロ動画に出演していた女性が近所に住んでいた

紺野さんは俺の髭が好きだったとK子に聞かされ、20年ぶりに生やした髭もだいぶ伸びてきた。一部の後輩からは〃チョイワル風でカッコいいつすねなどと死語を交えて褒められたものの、総じて周囲の評判はあまりよろしくない。
「その歳で、髭にスーツだとアブナイ仕事の人みたい」「怪しい占い師か教祖に見える」だの散々だ。中でも、休日の朝、ニットのキャップをかぶりゴミ出しに行こうとする俺を見た、嫁さんからの一言が極め付けだろう。
「あんた、ホームレスにしか見えへんから、いい加減にその髭、剃ってよ」
まあ、いい。紺野さんが学生時代の俺を思い出して『ドキッ」としてくれれば、それでいいのだ。しかし、伸ばし始めて10日程経ち、せっかく生えそろっていい感じになってきたのに、肝心の紺野さんとはまったく出会えないでいる。近所に住んでいても、子供の学校行事以外ではなかなか顔を合わす機会はないものだ。まさか自宅の前で待ち伏せするわけにもいかないし。しかし、ついにある日曜日の昼間、レンタルビデオ屋に向かって歩いていたところ、自転車に乗った紺野さんを発見した。いつもBMWに乗っている印象の彼女が自転車とは新鮮だが、さすがに高そうな自転車ではある。
いやいや、感心している場合ではない。この機会を絶対に活かさないと!追いかけて声をかけよう。必死で走って彼女を追いかけるが、まるで近づく俺を避けるように紺野さんは自転車のスピードをやっとのことで信号待ちの彼女に追いつき、息を整えて、今出会ったかのように声をかけた。
「あらっ、久しぶりっ!」
「あ、河内くん、久しぶりです。髭はやしてるやん。どうしたん」
「いや別に。久しぶりにちょっと伸ばしてみよかなって思って」
さすがに、「君に気に入られようと伸ばしてるんや」とは言えない。でも、どうや?久々に俺の髭面を見てドキッとした?しかし、紺野さんはそれ以上髭の話題には触れず、自転車から降りて言う。
「お出かけ?」「暇やし、ビデオ屋にでも行こかなって。紺野さんは?」
「あはは、河内くんに紺野さんって言われたらやっぱり変な感じやね。私もちょっと本屋さんにでもいこかなって思って」時間があるならお茶でもいこか、と声をかけたいところだが、紺野さん、こんな近所で喫茶店に二人で入るのは嫌だろう。誰が見ているかも知れないし…。ところが、なんと彼女の方から「河内くん、お茶でもいけへん?」と誘われてしまった。うれしい!でも、こんな近所で大丈夫?紺野さんは気にする素振りも見せず、「ここでいいよれ」と近くのコーヒーショップに堂々と入っていく。俺は「誰か知ってるやつ、見てへんよなぁ」と周りの目を気にしながらコソコソと。なんだ
か情けないなぁ、俺。席に付き、紺野さんが長めのダウンジャケットを脱ぐ。スリムな体にフィットした薄めのタートルのセーター、上品な黒いフレアスカート、そして高そうなブーツ。前回、近所のスーパーで会ったときとは違い、セレブなオーラが復活している。このしょぽい喫茶店に似つかわしくない。「K子と飲みにいったんでしよ?いい
なぁ」ドキッー.それは、もしかして俺と飲みにいきたいつてこと?
「長いこと、飲みになんかいってないもんなぁ…。早く受験終わってくれればいいのに」
そうか、単に、飲みにいきたいだけなのね。
「受験っていつやったつけ」
「1月の半ば。あとひと月もないねん」
この後、しばらくは彼女の息子の受験に関する話に付き合わされた。やっぱり今は、このことで頭がいっぱいのようだ。
「受験終わったら、飲みにいこうや。合格祝いで」
「ほんま?うれしい!合格するかどうかはわからんけどね」
K子は誘わず、絶対に二人で飲みにいってやる。携帯のメアド交換しとこうやと申し出ると「いいよ」とすんなり応じる紺野さん。距離が少し縮まった感じがしてうれしい。
「ところで、その髭なんやけど…」き、きた!
「クリスマス会かなんかで、サンタさんの役でもやるの?」
は?確かに髭には白いものがかなり目立っているのは確かだが、なんでサンタなんや?
「河内くん、髭もいいけど、ないほうが絶対すっきりしてて若く見えるよ」
翌日の朝、俺はひと月近く伸ばした髭を剃った。担月記日の夜、知り合いの店でクリス
マスパーティがあった。クリスマスで金曜日とあって、街にはラブラブのカップルが目立つ。そう言えば、ちょうど1年前の今日、小西さんと忘れられない夜を過ごしたんだ。もう1年経ったのか、ああ、あの日は身も心も燃えまくったよなぁ。思い出していると、少し寂しい気分になってきた。今日は、はよ帰る。珍しく電車のあるうちに切り上げて、駅から自宅へ向かいトボトボと歩いていると、前方にすらりと背の高い、ロングコートにハイヒール姿の女性を見つけた。髪形からしてもしかしてM子さんじゃない”少し速足で近づくと、間違いない。彼女だ!
おそらく近くに住んでいるM子さんが動画サイトの女性だと知ってからというもの、2日に1度はズリネタとして彼女の動画を使わせていただいている。美形でモデル体型の彼女が眉間にしわを寄せて切なく端ぐ。もともと非常に工口い動画ではあったが、近所にリアルな彼女がいるとわかったら、興奮度は倍増だ。その彼女が、今、俺の目の前にいる。どうする?声をかけるか?いや、どう考えたってそれは無理がある。もう少し彼女のことがわかってからじっくり攻めたほうが得策だ。ただ、彼女がどこに住んでいるのか?最低でもそれだけは今日確かめておきたい。迷わず、追跡開始。スタスタとしっかりした足取りで歩くM子さん。俺は少し距離をおきながら彼女の後をつける。なんかドキドキするなあ。追跡を始めて約5分、彼女は去年完成したばかりのタワーマンションに入って行った。俺の自宅からは200mほどの距離だ。ほう、このマンションに住んでいたのか。もちろんセキュリティ万全のマンションなので、中まで入り、部屋番号を確認することは不可能だ。ここで切り上げるしかない。まあ、いい。彼女の住まいがわかっただけでも大収穫。俺にとって、なによりのクリスマスプレゼントだ。今日もM子さんの動画でヌイてから寝よっと。