出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです

女子大生、ファーストフードのアルバイト、リクルートスーツの就活生、若い女のコもそろそろ卒業か

相変わらず俺はハタチそこそこの若い女のコにしか興味が持てないでいる。街行く女子大生っぽいコ、ファーストフードのアルバイト、リクルートスーツ姿の就活生…、そんな自分の娘の歳でもおかしくないような女にしか目がいかない。じゃ、またそういうコで次のターゲットを見つけようかと思っても、52歳の俺に、そうそうそんな若いコとの接点を作るのはむずかしいのが現実だ。何とかヤルことはできたものの、見事にフラれてしまった小悪魔の早希は、同級生の娘で、就活の相談にのったのがキッカケ。小谷ちゃんとは、たまたまライブで対バンし、音楽という共通の趣味があった。トモカは風俗嬢と客という出会い。普通に見かける若いコと仲良くなるっていうのはそんなに簡単じゃない。はぁ。いっとき『倍以上男子』ともてはやされ、オッサンがモテる時代だと言
われていたし、俺も調子こいてその気になっていたが、やっぱり現実は甘くない。情けない話だが、トモカと出会った女子大生手コキ店に再度行ってしまった。トモカはとっくに辞めていて会えるわけじゃないのはわかっているが、また可愛い女のコとの出会いがあるんじゃないか、いや出会いはなくても、若くて可愛いコに触れられるだけでも…。偉そうにナンパを語ってきた俺としては情けない限りだし、実際に行ってみて、結果、虚しさしか感じなかった。何してるんやろ、俺。もう1回、早希みたいな可愛くて若いコとヤリたい。ヤリたいなぁ…。未練がましいとは思うが、久しぶりに早希にメールした。
『久しぶり。元気にしてる?』
彼女と連絡をとるのは、結ばれた夜以来のことだ。メールも電話も一切していない。別れてショックだったというのもあるが、連絡する気にならなかったのだ。でも、早希からも一切連絡がないのも寂しい限りだ。若い彼氏とラブラブで俺のことなど頭から消えてしまったのかもしれない。いや彼とうまくいっているのなら、なおさら消し去りたい過去なのかもしれないしなぁ。なんか、女々しくて、情けない気持ちで早希からのメールを待つ。いつまで経っても返事が来ない。やっぱり無理なのか…。あきらめかけていた翌日の夜に、早希から電話があった。
「久しぶりです。元気ですか?」
「ほんまに久しぶりやな。早希は元気か?」
「うん、まぁ会社にもだいぶ慣れたし、元気ですよ」
久しぶりに声が聴きたくって、メールで返信せずに電話をかけてきたんだそうだ。なんかうれしい。どんな仕事してんの? などと、会っていなかった時間を埋めるように、早希に問いかけていく。あぁ、ずっと話していたいなぁ。彼女が突然切り出した。
「あのね、河内さん。私、結婚するかもしれへんねん」
ほっこりと幸せな気持ちになっていたのに、思いっきり氷水をぶっかけられた。
「あの彼と?」
そう訊くのが精いっぱいだ。
「うん、付き合う前から、ずっと結婚したいって言ってくれてたんやけど、こないだ指輪をもらってん。『一緒になろ』って」
「早希はどうなん?」
「うん、やっぱり愛されてるのって幸せやし、早く子供欲しいしね。ママはまだ早いって言ってるけど、家にも何回か遊びに来てるし、反対ではないみたい」
嘘やって言ってくれ。絶対に信じたくない。「河内さん、よかったら彼といっぺん会ってくれへん? 河内さんみたいな人と会ったら、彼にとってもすごい勉強になると思うし、どんな男か見てほしいねん」
早希はいったいどういうつもりなんだ。処女を捧げた男に、結婚しようと考えている男を会わせるなんて。訳が分からないし、会いたいなんて絶対に思わない。残酷すぎる。堪忍してくれ。あぁ、こんなことなら連絡なんてしなければよかった。女を口説いてヤル。早希にとどめをさされた俺にはそんな元気はまったくなくなってしまった。もう、若いとかどうとか関係ない。なんか、女なんてもうどうでもええわ。 そんな気持ちになりそうだ。女が好きで好きでたまらなくって、どうやったらヤレるか、そればっかり考えていた俺が、『女なんてどうでもいい』って思うなんて。なんでこんな風になってしまったんやろ? 俺から女を取ったらなにが残るんやろ?本能が弱って、頭でくよくよ考えてしまう非常に悪い状態に陥ってしまいそうだったが、幸か不幸か、仕事が非常に忙しく、気が紛れながら時間が過ぎていった。
 ある日の朝、髭を剃ろうと鏡に映った自分を見て愕然となった。ジジイやんか。しわが目立ち、髭も白くなっている。顔色もよくない。これが自分の顔だとは思いたくなかった。50を過ぎても、周りからは歳より若く見えると言われていたし、自分でもそう思っていた。そして、こと女に関してのバイタリティはだれにも負けない自信があった。やっぱり俺から女を取ると抜け殻みたいなもんなんか。ヤバい。何とかしなければ。このままじゃ、男として終わってしまう。ただ、何とかしようとしても、自分ではどうしようもできないのも事実。50年以上生きてきてこんなことは初めてだ。まったく女っ気がない、枯れたまじめな生活。まぁ、世間の50代はこれで普通なんだろうが。ヤバい、ヤバいと思いながら、どうにもならず、ひと月近くが経過した。もう卒業かな? 
正直、そう考えていた俺の前に〝彼女〞が現れた。それも、こんなに身近に。