出会い口説きALLOK

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アロマの香りをまき散らしてナンパしてみた

テレビ番組で、マルハンなる大手パチンコチェーンのことが話題になっていた。
マルハンでは、客の気分を落ちつかせて滞在時間を高める効果のある香りが流れている』
フロア中にとあるアロマの香りを蔓延させるようになってから、売り上げが目に見えて上がったらしい。さすがマルハン、客の操作術をわかっている。入り浸ってしまうのも無理はない。まあ、それは置いておくとして、このアロマ、そんなに効果があるなら他に使い道はないだろうか。無意識のうちに滞在時間が長くなってしまう、ずっとその場にいたくなってしまう、腰がなかなか上がらない…。
そうだ、こういうのはどうだろう。終電前の駅前にはよく若者たちがたむろしている。別れの前の最後のひとときを惜しんでいるのだろう。普通、あいつらは終電と同時にいなくなる。しかしこのマルハンアロマを嗅がせれば、ずっとその場に残ってしまい、帰る手段のなくなった女の子は…。
天才だ。マルハン様、あなたの作戦、ちょうだいいたします。
どうせならマルハンで撒いている香りそのものを手に入れたいと、製造元にサンプルを送ってもらったところ、アロマの名前は「L」と判明した(企業秘密のため名称は伏
せます)。トイレの消臭剤みたいなニオイだ。量販店でそいつを買いあさったオレは地元の大宮駅に向かった。待ってろよ、終電間際のカワイコちゃんたち。深夜0時。このご時世もあって、大宮駅西口は閑散としていた。京浜東北線の最終電車まで30分を切っている。さて、良さそうな子はと…おっ、駅の入り口にヒマそうなお姉さん発見!今日はLのニオイをしっかり嗅がせるために、とっておきの道具を用意している。手動の霧吹き&扇風機だ。Lの霧をまき散らすこのマシンをあの子の近くで作動してやろう。 
そろりそろりと近づいて…
二人の距離は3メートル、いや、2メートル。ここからなら届くでしょ。それっ、シュッシュっと!お姉さんが振り向いた。
「あの、なにやってんですか?」
「え?いや、その…別に」「迷惑なんで、他いってもらえます?」
「すいませんでした」
パスだ、パス。こんなカリカリした下品な女じゃあ、高貴な香りが理解できないのだろう。なぜパチンコ屋のおばはん連中に効くのかはさておき。すでに終電まで10分を切っている。そろそろこの香りが理解できるステキな女子を見つけなければ…。
駅の中にどんどん人が吸いこまれていく。そんな中、携帯片手にポツンとたたずむ女子を発見した。あの子に決めた!シュッシュ。 
もう少し近づいて、シュシュッ。 
よく見ると木村カエラに似たカワイコちゃんだ。反応はない。それでいいんだ。反応
がないってことはこの香りで落ち着いてるって意味なのだから。
ときに大きく、ときに細かくシュッシュし続ける。彼女はそこから動こうとしない。いいぞいいぞ。あれ、そういえば。ただいま0時30分。ハイ、終電、なくなりました!Lよ、ありがとう。ここからは俺の実力で勝負させていただく。まぁ、すっかり落ちついちゃてる女なんて片足をラブホに踏み入れてるも同然だけどね。
「終電なくなっちゃったね」
「え?
あ、そうなんだ」
「いや、オレも逃しちゃってさ。なにやってんの?」
「メール。なんかすごいニオイするけど、もしかしてそれ?」
「そうそう。いいニオイでしょ?アロマ入れてるから」
「ふーん、なんで?」 
なぜこんなところでアロマをまき散らす必要があるのかそいつを解説するにはマルハ
ンのくだりを含めて2時間はかかってしまう。
「うん、ま、気に入っててさ。ところで終電なくなったし、どっか入らない?」
 「……」
カエラは無言で歩き去った。大宮の夜の街へフラフラと。元からそのつもりだったのか、アロマのせいで終電をなくしたのかはわからない。ただあの歩きぶりからして、行くアテはたぶんないのだろう。誰かイケメンにでもナンパされちまうのか。
はぁ、もう動きたくなくなった。アロマ吸い過ぎたか。