出会い口説きALLOK

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バンギャの貢ぎっぷりがヤバい

きっかけはコンパに来ていた女の子に聞いた話だ。彼女はビジュアル系バンドの追っかけをしている、通称バンギャである。
 「バンギャってみんなヤバイんですよ。好きなバンドのメンバーにお金払ってでも抱かれたいって思ってるし、実際にお金貢いでるのもいっぱいいるし」
 その子によれば、特に大金を貢ぐコアなバンギャは、「貢ぐ」↓「みつ」↓「蜜」と転じて蜜ガール と呼ばれ、当人同士で幾ら貢いだかを競いあっているらしい。わからなくはない。女が男の成功にどれほど貢献しているかを示す指標は、差し出した金額の多寡でしかないのだろう。
 彼女らはバンドのメンバーに近付くためならどんな些細なチャンスも逃したくないの
で、メンバー本人ではなく、メンバーの知り合いと友達になれただけでも自慢になるんだとか。メンバーの知り合い程度でいいのなら、オレにもどうにかできそうだ。V(ヴィジュアル)系男子になりきるには何よりも見た目が重要だ。さっそく美容院に行き、メッシュカラーで染め上げV系ヘアーにした。元々身体が細く顔色も悪いからか、細みの黒い服を着て、アクセサリーをジャラジャラ付けてみると、誰が見てもそれっぽい。写メを撮り、出会い系サイトで新たにプロフィールを作成。同時にマイナーバンドの中でも比較的人気の高いグループをいくつかピックアップし、細かな情報をネットで調べておいた。そのバンドとは偶然練習スタジオが同じで意気投合したという設定だ。『某マイナービジュアル系バンドでギターやってます。興味ある人絡んでください』
写真付きのプロフィールを載せると、予想以上の反響があった。
「どんなバンドですか? ライブしてますか?」
「メジャーレーベル目指して頑張ってるけど、今はメンバーが病気になったから活動できないんだ」

これならインチキバンドだとバレることもないし、頑張ってるのに報われない、可哀想な自分を演出できる。
 その一方で、こちらもV系女で検索をかければ、大勢のバンギャがヒットした。試しにそのうちの数人にメールを送ってみると、ほぼ全員から好反応が返ってくる。最初に食らいついてきたのが東京在住の20才のA子だ。オレの友達という設定にした人気バンドが、彼女の追っかけ相手だったのだ。
 「えー!お友達なんですね!よかったら会ってお話聞かせてもらえませんか?」
 出会い系で、女の子から会いたいと言われたのは初めてだ。写メを要求すると、黒い
ゴスロリ服を着たちょいブス女の画像が送られてきたが、贅沢は言ってられない。待ち合わせ場所に現れたA子は、送られてきた写メよりも2割ほど太った女だった。安居酒屋に入り話を聞くに、彼女、1年前から友達の影響でV系にハマり、目当てのバンドのライブがあれば、全国どこにでも行くという典型的な追っかけだった。最初は何を聞かれるかドキドキしていたが、どうやらバンギャの中では暗黙の了解があるらしく、プライベートな質問をしてこない。これなら簡単に騙せそうだ。
「今はライブ活動してないんですよね?」
「うん。実はメンバーの1人が鬱になっちゃってね」
「そうなんですか。私の友達にも鬱の子がいるんです」
 これは後から気づいたことだが、現在活動を休止してる理由をメンバーの鬱病だとかバイクの事故で死んだなど、なるべく暗い設定にしておくとウケがいいみたいだ。A子が蜜ガールの素質を持っているのかどうか確かめるため、居酒屋の会計の直前に仕掛けてみた。
「この前さ、高い機材買ってちょい金欠なんだよ。割り勘でいいかな」
「っていうか誘ったの私の方だし、私が払いますよ」
 まさか本当にこんな展開になるとは。ならば当然、ホテルにも行けるはずだよな。
「このあとどうする? ホテルにでも行っとく?」あえて冗談っぽく誘ってみると、彼女は「はい」と即座に答えてくれた。その後も、出会い系やSNSで何人かの女の子とやり取りを交わし、わずか1年で10人のバンギャと関係を持つまでになった。
 驚いたのは会った子のほとんどがメシ代を奢ってくれたことだ。中にはかなり貧乏そ
うな子もいたが、バンドマンの方が大変だと思い込んでいるので、必死に助けてくれるのだ。件のA子が現金3万円の入った封筒を持ってきてくれたのは、出会ってから2カ月後のことだ。
「たいした額じゃないけど、よかったら受け取って」
 会うたび、スタジオ代や新しい機材に衣装など、金がかかって大変だと言い続けたのが効いたんだろう。そのうち、彼女たちを蜜ガールに仕立て上げるには、上から目線で接した方がうまく行くことがわかってきた。こちらからは、金を借りるときか、セックスしたいときにだけ連絡をして、それ以外は忙しいフリをする。
「1万だけでいいから貸してくれない?」
「はい、バイト代入るまで待ってもらえますか?」
「うん、それで大丈夫」
 実に簡単だ。しかも相手に
「会ってくれませんか?」と言われても、忙しいから会えないと答えれば、「いくらだったら会ってくれますか?」
と言ってくるほどだ。まったく逆エンコーかよ。
現在は、バイトの掛け持ちをはじめたA子が家賃のほぼ全額を負担してくれ、他に2人の蜜ガールが月3万づつ包んでくれている。ありがたい話だ。