出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです

ナンパ出来るゲームアプリ

コロプラという携帯ゲームがある。グリーやモバゲーほどは有名じゃないので、ご存じない方も多いかもしれない。でも、みなさん、話を聞けば興味を持つと思う。ずばりこのゲーム、ナンパに使いやすいのだ。作戦を披露しよう。

ゲーム自体はどうってことない。ひとことで言えば スタンプラリー だ。指定のチェックポイントでハンコを押すかわりに、携帯をピコピコやる。とGPSで位置が確認され、そのポイントに本人が来たことが証明される。チェックポイントは全国各地にあり、都内だけでも数十以上。「新宿区」「三鷹市」「東京タワー付近」など、あちこちを回って遊ぶという流れだが——。
ヒマ潰しにちょくちょくやってるうちに、少しずつ興味がわいてきた。ゲーム上の他のプレイヤーにメッセージを送れるからだ。いいナンパになるかも!
〈こんにちわ。よかったら一緒にチェックポイント回りませんか?〉
しかし、返事は一つもなかった。顔の見えない相手にいきなり誘われ、ホイホイ乗ってくるほど女たちはバカではなかった。
ある週末、オレはヒマを持て余して、浅草にあるコロプラの「スポンサー店」にふらっと出かけてみた。ゲームに協賛している土産物屋で買い物をすると、コロプラの特殊アイテムがもらえるのだ。この手の店は全国に50ヵ所ほどあるのだが、足を運ぶのは初めてだった。店内にあった訪問者用ノートをしげしげ眺めていたところ、後ろから女の声がした。

「かわいいー」
「コロちゃんマーク付いてるぅ〜!」
振り返ると、女の子2人組が、コロプラのオリジナル煎餅を物色していた。もしかして!?何気に声をかけてみる。
コロプラやってるんですか?」
「あ、そうですよー」
オレもコロプラ仲間だと言うと、2人はニコっと会釈する。
「もう、けっこう回ってるんですか」
「いやぼくは、まだ初心者で」
会話は普通に進んだ。同じゲームをやってる人間同士が、たまたま鉢合わせしただけなのに。
「これからどこか回るんですか?」
「どうしようか考え中なんです」
「よかったら一緒に回りませんか」
「…うーん」
「行こうよ」

「いや、ちょっと…」
残念ながら彼女たちは誘いに乗ってこなかったが、光明は見えた。彼女たちと別れたあと、オレは店の前で張り込んだ。また誰かくるはずだ。店員曰く、週末はコロプラ客が多いとのこと。その言葉通り、ターゲットは次々とやって来た。男は少なく、女2人組などが圧倒的に多い。そして声をかければみな、知らない土地で仲間でも見つけたように、反応がいい。連れ出しまではなかなか進まなかったが、手応えはアリだ。トライアンドエラーを繰り返すこと1時間ほど。40絡みのおばちゃんが、一人でふらっと店に入ってきた。まさかあの人も…。ナンパ相手としては、ギリギリ許容範囲か。
コロプラの人ですよね?」
「あ、そうだけど」
彼女、ヒマなのかやけに慣れ慣れしい。
「おにーさんは、コロちゃん煎餅買った?」「買ってないです」
「私いっぱい買ったから一個あげようか」
そのうちに、自分から携帯画面を見せ、これから下町を一人で回るんだと言う。まるで一緒に行こうとでも言いたげに。
 「じゃあ、ボクも一緒に行っていいですか」
 「いいよいいよー」
おばちゃんは、回るコースを入念に調べてきていた。オレが感心して話を聞くと、うれしそうにコロプラのうんちくを喋るわ喋るわ。こんなオバチャンも携帯ゲームにはまってるなんて、どういう心境なのだろう。とりあえず、旦那と子供はいるらしいけど、家庭とかはどんな感じなのかな…。
2時間ほど回ったところで、オレは切り出した。
「そろそろ、どっかでメシでも食いませんか?」
「うーん、もうちょっとだけ」
くそっ。まだ回りたりないのか。本当にハマってるんだな。こうなりゃトコトンつきあってやる。それから3時間。おばちゃんは結局、下町どころか埼玉までオレを引っ張り回した。ようやく切り上げて居酒屋に入ったのは、日もとっぷり暮れてからだ。おばちゃんは、ビールを注ぎながら舌をぺろっと出した。
「今日は何か付き合わせたみたいでごめんね」
「いいですよ。こっからはボクに付き合ってもらいますから」
その日、何とオレは、おばちゃんをホテルに連れ込んだ。年末の成功が単なるラッキ
ーか否か。近々、オレはまた、コロプラナンパに出かけるつもりだ。