出会い口説きALLOK

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出会いを求めてヨガ教室、料理教室スクール通いを始めてみた

深夜のテレビで、40才以上の独身男は、100人に1人しか結婚できないというデータが紹介されていた。
 40才まであと2年。本気にならなければ。
 前号でも宣言したように、会社帰りに習い事をすることにした。社会人がマトモな女性に出会おうと思えばスクールしかないというのがオレの結論だ。
 まずは下見から。
 月曜。ヨガ教室の見学に出向いた。ヨガといえば女の宝庫。出会いのチャンスは無限大と考えられる。
 ところが1時間ほど体験レッスンを受けてみたところ、授業中はもちろん、終了後も話しかけるチャンスなどまったくないことが判明した。みんな、さっさと着替えて帰ってしまうのだ。ヨガは消えた。
 火曜。ゴスペル教室。みんなでわいわい歌をうたうスクールで、これも女子率が高いことで知られている。
 しかし見学した教室はおばはんばかりで、どうにも触手が動かない。こりゃダメだ。
 水曜。料理教室。ここはいつも同じメンバーで授業を受けるのではなく、毎回ランダムに生徒が集うので、メンバーが固定されていない。つまり一回顔を合わせても、次にいつ会えるかわからないシステムだ。
 これはかえって好都合とも考えられる。軽率な行動をしても、いくらでもやり直しができるからだ。
 通うことに決めた。
 木曜。ギター教室。少しは自分も興味を持てるものも混ぜておこうと、ギターを選んでみた。幸い、生徒の1人に、瀬戸朝香っぽいサバサバした美形女性がいたので、ここも通うことに決定。
 日曜日。コミュニケーション教室。会話やマナーを学ぶ、ちょっと堅めのスクールだ。
 生徒の中に、20 代前半のカワイイ子がいたので、ここにも通うとしよう。
 以上、通学が確定したのは
「料理教室」
「ギター教室」
「コミュニケーション教室」
 となった。まだ数を増やしてもいいが、とりあえずはこの3つで動いてみよう。これで彼女ができないようなら、もう人生をあきらめる。本格的な授業は、日曜日のコミュニケーション教室からスタートした。生徒は10人ほどで、男女はおよそ半々。
オレの狙いは、時東あみに似た、あみちゃん(仮名)だ。
 授業は発声練習などのしょうもないもので、まったく関心がもてなかった。しかし他の生徒はマジメ一徹で、どもりの男性など真っ赤な顔であいうえおと唱えていた。あみちゃんもまた真剣だ。
 昼前に授業が終わったので、生徒全員で昼メシを食べに行くことになった。
「ぼくは会計士をしています。仕事上なにかとコミュニケーション能力が…」
「私はOLですが転職を考えていまして…」
 さすがにビジネスコミュニケーションを学ぶだけあって、みんなちゃんとした目的を持っている。女目当てで通ってるのはオレぐらいのもんだろう。
 肝心のあみちゃんは企業のOL23才で、通学の目的はよくわからなかった。
 昼メシ後は解散となり、みんなでぞろぞろ駅へ流れた。
 毎回こうだとすれば、あみちゃんになれなれしく話しかけるチャンスはほとんどないと思われる。あるとすれば、授業が始まる前ぐらいか。
 次回は、学校の最寄り駅で待ち伏せすることにしよう。
 水曜日、料理教室の第一回目の授業へ向かった。
 先にも触れたように、このスクールは毎回顔ぶれが変わるので、一期一会のチャンスをモノにしていかねばならない。料理しながら物色し、最後の試食タイムで話しかけることにしよう。
 今日の献立は夏野菜カレー。イメージ的には、さわやかな女性がたくさん学びにきてそうな気がする。
 仕事を終え、教室へ。広々したスペースのあちこちで40人ほどの生徒がうろついている。男女比はおよそ2対8。ここから5名ずつのグループに分かれて一緒に切ったり焼いたりする流れだ。パッと見ただけでもカワイイ子が10人はいる。確率的に誰か1人とは同じグループになるはずだ。
「では赤澤さんはこちらのグループで」
 強制的に連れて行かれたテーブルには、男ばかりが4人集まっていた。
えっと、これはひょっとして…。
「はい、みなさんで協力してくださいね」
 男5人でカレーを作れというのか! わいわい楽しく人参を切れというのか!
 馬鹿馬鹿しいにもほどがある。エプロンもつけずに、オレは教室を後にした。ふざけやがって。いくら授業料払ってると思ってんだ。
 ギター教室には仕事の都合で行けず、日曜日、2回目のコミュニケーション教室の日。
 早めに家を出たオレは、教室の最寄り駅で、あみちゃんがやってくるのを今か今かと待ちつづけた。遅刻したのか、いつまでたってもやってこない。あ、やっとやってきたぞ。うん、オレが目を着けただけあって、さすがにカワイイ。離れて後をつける。
 あみちゃんは遅れているくせにコンビニに入ってのんびり買い物をしている。のんきな子だ。コンビニから出てくるタイミングで、自分も遅刻したふうを装って声をかけた。
「あれ? 急がなくていいの?」
「はい。えっと…」
「赤澤です。同じクラスの」
「ああ、はいはい」
 一応は覚えていてくれたみたいだ。でもここはさらに印象づけておきたい。
「日曜なのにお互い大変やね」
「そうですね」
「休みの日は何してるの?」
「友達と食事とか映画とか。赤澤さんは?」
「オレはサーフィンやね」
 嘘じゃない。数年前から少しかじっているのだ。たまにしか行かないけれど。
趣味サーフィン。これは強いだろう。好印象だろう。
「へえ、私の男ともだちもサーフィンやってる人多いですよ」
 強くなかったみたいだ。しかも男ともだちがたくさんいるなんて。彼氏とかもいたりするんだろうか。
 そのうち教室に着いてしまい、会話は終わった。
 とっかかりとしてはこれぐらいでいいだろう。あせってメアドだのラインだのの交換に走る必要はない。なにせこれから毎週顔を合わせるのだから、チャンスは何度でもあるのだ。ただ問題は、あみちゃんに彼氏がいるかもしれない点だが。