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出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです

結婚するならあの子が正解だったのか

高峯さん( 仮名)とは、 新宿の小さな飲み屋で知り合い、 その場で話を聞かせてもらうことになった。
都内の健康機器メーカーに勤める36オ。奥さんと小学生の娘が一人。平凡ではあるが、その平凡さがうらやましくなるような穏やかな男性だ。
「人生最大の後悔ですか?」
15分ほども考えた末、ようやく彼は何かを思い出した。
「1つだけと言えば、あれですかね」
あれを説明するには、 少し前おきがいる。
彼が大学を出て会社に入社したころ、 今の奥さんとは違う一人の恋人ができた。都心のクラブで知り合ったA子さんだ。
ナンパきっかけの付き合いは概してすぐに終わりがちなものだが、不思議と交際は続いた。それはA 子さんの性格によるところが大きい。知り合って2カ月も身体を許さなかった身持ちの堅さが、大事にしたいと思う気持ちを募らせたのだと彼は言う。゜
「すぐにャラせるような女って、やっばりすぐに捨てるでしょ、男って」
すぐにヤラせない女は捨てられにくい。その法則のおかげで、幸せな日々はしばらく続いた。

後悔の1日は、 交際から1年後、二人共に24オだった夏に訪れる。その夜いつものようにセックスを始めようとした彼は、コンドームの箱が空っぼなことに気ついた。どんな日であろうとつける。それが堅い彼女と惚れた彼との約束事だった。
しかし、その日に限り、彼女は言った。
「いいよ」
つまりつけなくていいと。彼女の真意がどこにあったのか、
この時点ではわからない。わかるのは、セックスを終えてからだ。彼は迷った。いいのか。ならばヤっちまうか。でも妊娠したらどうする。まだ俺、24オなのに。
しばし後、コンビニに走った。ナマが抱える様々な怖さに負けたのだ。
あのとき思い切ってナマでやってれば・・。彼の人生における最大の後悔はそこだ。
いつもと同じセーフティーな営みの後、彼女は言った。
「子供できたら結婚すればいい 」やはりそうだったのか。安全日だからではなかったのだ。助かった。まだ結婚なんてする気はない。
なぜこれが後悔になるのか。そう、今となってみれば、あの彼女と結婚しておくべきだったと彼は悔やんでいるのだ。
「ヨメさんに不満があるわけじゃないけど、何か違うって感じはずっとあるんですよ。でもあのときの彼女は美人じゃないけど性格がピッタリ合ってた。 結婚するならあの子が正解だったんじゃないか」
もしあの日「いいよ」の言葉に甘えていれば、二人の結びつきはより強くなり、後に些細な喧嘩で別れるようなことはなかったのではないか。いつかは結婚していたのではないか。 そう彼は振り返る。
そう、幸せではあるんです。 でももっと幸せな人生もあったかもしれないって。そういうもんですよね。

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