出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです

ハッピーメールやPCMAXの攻略法

まずは『ハッピー日記』というページで他人の日記を検索する条件は、
●性別/女性
●地域/東京(自分の地域)
●キーワード/死にたい
 すると次のような日記がヒットする。
●「死にたい。消えたいと思う。居なくなったら泣いてもらえますか? 私にはその価値ありますか?」
●「やっぱり豚は豚。家畜にも成れない病気なのです。死にたい」
 精神が病んでる感じの、いわゆるメンヘラと呼ばれる連中だ。これら書き手の、過去の掲示板書き込み履歴をチェックすると、援交
しているかどうかがわかる。
 狙うはこの援交メンヘラだ。
 アプローチはサイト内メールで行う。文面は、あえて相手に共感しない。
「簡単に死にたいなんて言ってる方には腹が立ちます。あなたがどういう状況なのかは知りませんが、生きたくても生きることが出来ない人の
状況と比べたら、だいぶマシなはずです─」
 メンヘラはとにかくカマってほしい人種だからだろう、高確率で返事はくる。
「私のことについてあれこれ言われても、そういうの相手にしたくないんで。私が弱い人間だと教えてくれようとしてるっぽいんだけど、そんなことは自分でもわかってるんで」
 これにまた長文で返事し、相手からレス、と3往復くらいやりとりしたら直メ移行を切り出してみる。
「これだとポイントが続かないんでこっちでお願いします。××××@ドコモ」
 その後さらにやりとりを続けていくうち、自分の日常をつぶやくようなメールもしてくるように。
「またじんましんが出たんだけど。体調悪い(?_?)」
 そこで「あなたに興味がある。メシ食いに行こう」と誘うと、すんなり食いついてくる寸法だ。おそらく〝カマってくれる人→いい人→好き〟みたいな構図なのだろう。
経験則だが、PCMAXにはどこか頭のユルイ女が多いように思う。いわゆる下流系とでも言うか。だからなのか、この作戦が使える。
 まずはピュア・アダルト両掲示板の「スグ会いたい」「今ヒマ」コーナーに以下の書きこみを載せる。
〈ヒマだから誰かパチンコ付き合って~。もちろんオゴるし。でも、勝ったらメシ行こうね(笑)〉
 言うまでもなくポイントはパチンコをエサにするところだ。
 この書きこみに対して反応してくる女は、一見容姿は普通でも、どこかマトモじゃないヤツが多い。パチンコ狂いでタネ銭稼ぎにエンコーをしてる女だったり、ヒマになるたび出会い系で男と会いまくっていたり。
そもそもパチンコのために見ず知らずの男とアポっちゃう時点でその人間性推して知るべしだ。
 アポってからは適当にパチンコをきりあげて(3千円ほどは打たせてやる)、勝っても負けても居酒屋へ行く。とにかくそういう女なので、酒が入ってからセックスにいたることにさして抵抗がないというか、なんだかすんなりベッドインできてしまうことが多い。以降、またヤリたくなったときも、メールで同じように誘えばホイホイやってくる。セフレというより、安上がりのエンコーの範疇に入るか? でもまぐれで勝てば当日渡した金は返してもらうので、悪くない遊びだろう。
個人プロフィール画面には『伝言板』が設けられている。60文字までなら無料で書き込めるスペースだ。ピュア掲示板の『友達/恋人候補』や『まずはメル友から』で募集している女性に対してここからアプローチしていくのがオレのやり方だ。
 とはいえ、〈カワイイね、よかったら絡もうよ〉
 みたいなしょうもない文面ではさすがに返信は期待できない。ただでさえ彼女らには男から1日に数十通のメールが届くわけで、大勢に埋もれてしまうだけだ。
 ポイントは2つ。短い文章の中でさりげなく余裕のある男と匂わせ、かつラインのIDを沿えることだ。たとえば以下のように。
〈Hola!(スペイン語の挨拶ですw)会社経営してて世界各国を飛びまわってます。仲良くしてね○○○○←ラインID〉
 もちろんウソっぱちだけど連絡さえくればあとは適当に話を作るだけだ。オレの場合はあまりイメージがわかないであろう小さな製紙会社の社長ってことにしている。
 これを定期的に、かたっぱしから女の伝言板に載せていけば、ぱらぱらとだけど、ラインに直接返事がくる。つまり費用は完全タダ。我ながらいい作戦だと思う。

出会い系で会えるプロフィール

出会い系サイトというのは、まずは長々とメールのやりとりをしてからアポみたいな流れが一般的だが、オレはそういうのがまどろっこしくて仕方ない。だからターゲ
ットは、今からすぐ会える女に絞っている。
 使うサイトは、ワクワクメールだ。援交女に荒らされている『アダルト掲示板』は避け、『ピュア掲示板』へ入ると、さらにカテゴリー
が5つに細分化している。その一つ『いまから遊ぼ』は、その名の通り、いまから会える人を探すための場所だ。漁場はここだ。
 経験上、女連中の書き込みに片っ端からメールを送っても返事が来た試しはない。
 ここは自分から書き込む“待ち”作戦が正解だ。とはいえひと筋縄ではいかない。投稿者一覧ページにタイトルがずらっと並ぶため、自分の書き込みが埋もれてしまいがちなのだ。
「今から遊べる人?」(20代後半、ナオキ)
「新宿います」(20代前半、隆)
「渋谷来てるんだけど」(20代後半、AK)
「これからアキバで!」(20代後半、練馬区
 これではとても差別化は図れない。ではタイトルをどう付ければいいのか。
 投稿は30文字まで載せられるし、省略もされない。多くの男性は簡素にまとめているが、ここは目一杯、情報を詰め込むのが正解だ。「今新宿1人なう、飯行けるコ募集!
もちろん奢るよ! 28才お兄系
 抑えるべき要素は4つだ。
①…場所「今新宿1人なう」
②…何をしたいか「飯行けるコ募集」
③…金「もちろん奢るよ」
④…こちらの人物像「28才お兄系
 つまり、タイトルをぱっと見た瞬間、今からどんなアポになるかを想像できるようにしておくのだ。そして本文でタイトルの内容を補足しておく。
「新宿の東口で飲んでます。男一人なんで、女の子いたら絡んで!一人でも複数でも一緒にどーぞ。ヤリ目じゃないよー。メールくれたら番号、LINE交換可! 消すまで募集中☆」
 これだけと思われるかもしれないが、食いつきはかなりいい。連絡が来たら即アポだから本当にラクチンだ。
出会い系大手・ワクワクメールのピュア系女子です。手法は、手相に詳しいフリをした待ち作戦です。
 順に解説しましょう。
●写真
 ルックスに自信がないなら動物の写真でも構いません。特にハムスターなどは、女性ウケ抜群です。
●プロフ年齢
 どんなに歳を食っていても30代前半にとどめておきましょう。
●自己紹介
 女友達の多い、面白キャラを演じます。僕は安全ですよ、とのアピールになります。
 また強引でもいいので、とにかく芸能人の誰それに似ているという一文も入れること。
 さらに占いが出来ることにも軽く触れておきましょう。
 自己紹介文はこんな感じになります。
『女友達が多いので、よく恋愛相談を持ちかけられます。男女に友情は成立するのかという問いについては、最初の三カ月に何もなければ成
立すると答えます(笑)。友達のひとりが占い師をやってるので、手相とかいろいろ教えてもらいました。道に迷ったときは是非(笑)。見た目は、若い頃の石田純一さんに似てるらしいです』
●掲示板への書き込み
 掲示板への書き込みはこうなります。
件名『手相はご存知ですか?』
本文『あなたの利き手には未来、もう一方の手には才能があらわれます。さらに人は、手の大きさと指の長さで4つのタイプに分けら
れます。占いが好きだったり、手相を見てもらいたいという方、ちょっと仲良くしませんか?』
 これでほぼ確実に、女からメールが届きます。
 ただし、この時点での女の目的は手相鑑定なので、以下の流れでこちらのペースに引きずり込みます。
①…手相の写メを送らせてから、相手が喜びそうなデタラメを吹聴する。
②…そんなやり取りを数回ほど繰り返した後で「写メでは詳しい鑑定ができないので、実際に会いませんか?」と持ちかける。
③…対面後も、デマカセの手相知識で相手をイイ気分にさせる。
 ここまで来ると、こちらに対する女の信頼度や好意の度合いはうなぎ登りになっているので、強引に口説いてもラクショーでゴチできるでしょう。ワクワクメールのピュア系女子の攻略法を紹介した者ですが、実
はアダルト系女子もちょいちょい食ってまして。割り切りオンリーなイメージの強いアダルト系でも、僕が実践している「肉食男子をアピールした待ち作戦」を使えば、タダマンからセフレ化へのゴールデンコースは十分可能です。
 さっそく手順に移りましょう。
●写真
 ブサメンを自覚してる人は、割れた腹筋や、スジの浮き出た手の甲(手をボールを握る形にすればスジが出る)の画像を用意しましょう。女性とは、男性のこういう部分にセクシーさを感じるものなのです。
●自己紹介
 仕事をがんばり、休日も趣味で楽しんでる、リア充ぶりをアピール。趣味や特技には料理、マッサージなど、女子にメリットのあるものをチョイスするのが定石ですが、もちろんウソで構いません。
 模範的な自己紹介はこうです。
『仕事はエンジニア、毎日モリモリ働いてマス! 趣味はバンドで、練習より飲んでるほうが多い気も…(汗)。あとはスイーツめぐりもスキ。
特技は友人シェフ仕込みの料理です。身長は173、体重は65、理系メガネ男子です。褒めるのがスキなので、褒めると伸びる子いないカナ(笑)』
●掲示板の書き込み
 自己紹介の真面目な雰囲気とは打って変わり、肉食なイメージを前面押し出すのがポイントです。推奨文を2つ挙げておきましょう。
その①
件名『温厚と言われるけど…』
『今は草食男子が流行ってるみたいで、俺も周りからは温厚な男と思われてるけど、実は肉食です。ライオンやシロクマ並みの超肉食です。でも、仕事が充実してることもあり、し
ばらくは恋愛や結婚はいいかなと。それより一緒に飲みに行ったり、お互いを癒しあえるような深い関係のパートナーが欲しいなと考えています。同じような気持ちの方がいれば、是非メール下さい。同類の肉食女子の方だと嬉しいです(笑)』
その②
件名『セフレ募集しまーす』
『セフレになってくれる女性探してます。俺は身長175cmの普通体型、顔は石田純一に似てるってたまに言われます。セフレとは言っても、体の関係だけじゃなくて一緒に遊びに行ったり飲みに行ったりしたいな。まずは
メールから仲良くなりましょう。メール待ってます!』
 経験即からいえば、①は人妻やバツイチ、②なら若めのヤリマン系が食らいつく傾向が。いずれにせよ、こんな書き込みに反応した時点でもらったも同然です。

出会い系アプリASOBOお気に入りトークの実体験

出会い系アプリ『ASOBO』には、「サークル」という機能(一般的に言うところのコミュニティ)がある。誰もが自由に趣味の集
まりやオフ会グループを作ることができるため、人妻に興味を持たれそうなテーマを考えてサークルを作ってみた。
 結果は、「既婚者同士で飲みましょう」も「セックスレスを語ろう」も、男の入会希望はパラパラ来たが、女はゼロだった。しか
し、次のサークルには人妻2人が引っかかった。
『関東・年上女性と年下男性の出会いサークル/年下メンズが好きな40才以上の女性と、年上レディが好きな30~40男性の出会いの場です』
 一人は40代半ば、もう一人は50代だ。狙いどおり、熟女にとって年下男は魅力的らしい。オレは熟女好きだが、さすがに50代はシンドイのでスルー、40代女性にメールを送ってみた。
「ありがとうございます。まだ作ったばかりのサークルなので人が少なくてスミマセン」
 対して、女からの返事はかなり親しげだった。サークル主催者だからか勝手にゲタを履かせて見てくれている感じだ。
 ならばと、メール数回のやりとり後、「ゴハンでも」と誘ってみると、すんなりアポれてセックスまでできた。熟女人妻ってのはキッカケさえ掴めば何とでもなるんだろう。
 その後、この「年上女性と年下男性の出会いサークル主催者」作戦で、さらにもう一人熟女をいただいた。私が使っている『お気に入りトーク』は、
プロフィール欄に「未婚・既婚」の選択項目が設けられていない。そこで当初は「自己紹介スペース」に「主婦です」とか「結婚して
ますが」と書いてる人間を探していたが、数が少ないのでやめた。
 現在は、30代以上の女にとりあえずファーストメールでこう聞いている。
「もしかして人妻さんかな?」
 するとどうだろう、10人中1人は「そうですよ~」なんて返事をしてくれ、スムーズにやりとりが始まる。
 この反応、私の分析はこうだ。
 人妻たちは家庭を壊したくないはずで、基本的には素性を隠さずに出会いたいと思っている。ただ、自己紹介スペースに「結婚してます」なんて書くと、男が寄って来ない
かもしれないので、何となく伏せている。が、本当はやっぱり最初から事情をわかってくれている相手のほうがいい、ってなところだろう。
 最近、オレはこのファーストメール作戦をもう一考。自分のプロフ写真(3枚設定可能)に『タモリ』を加えて、こうアプローチしている。
「もしかして人妻さんかな? チャット、してくれるかな?(いいともタモリ風)」
 つまり、気さくなおっさんキャラを振る舞うわけだが、これがなかなか悪くない。返信率は10人中3人にアップした。このタモリキャラは、アポを提案する際も「来週あたり、会ってくれるかな?」と切り出しやすくて重宝している。

ハロウィンでセクハラが許されるコスプレ

ここ数年、若い連中の間で、『ハロウィン』がやたら盛り上がってきている。毎年10月31日開催の仮装祭りだ。
イギリスのお祭りになぜ日本のニーちゃんネーちゃんが乗っかっているのか知らないが、ここ数年、当日の夜は、渋谷や六本木にコスプレをした若い連中が大挙している。それこそサッカーW杯の日本戦みたい
な感じで。肌を露出した女、酔っ払った女、ハイテンションの女。そんなのを目前にして指をくわえていたんじゃ裏モノ精神が廃る。でもいったいどうすればオイシイ思いができるのやら…。
今秋、ついにひらめいた。みのもんたコスプレだ。
ご存じのとおり、情報番組『朝ズバ!』で女子アナの尻を触った触らないのスキャンダルを起こしたみのもんたには、「セクハラ」イメージがついてる。そんなみのさんのコスプレをすればどうなるか?
女にセクハラをしても、それはおふざけってことでオーケーにならないか。ああ、みのさんならセクハラしてもしょうがないね、と。10月31日金曜、ハロウィン当日。
白髪カツラをかぶり、顔をドーランで黒く塗り、朝ズバジャケットをはおる。どう見てもみのもんただが、念のため「みのもんた」というタスキもかけ、渋谷に向かった。
 
夜7時。渋谷駅前は、予想どおりの状況である。お化け、魔女、マンガやゲームのキャラ、AKB風、よくわからん着ぐるみ││。スクランブル交差点が仮装の連中で埋まっている。
サッカーW杯とかは男子大学生集団みたいなのが大暴れしていてウザいが、そういう連中はいない。どちらかというと女のコが多く、みなさん基本、町をぶらぶら歩いて楽しんでいる。
交差点を渡っていると、のしゃべり声が耳に留まっ「みのもんた!」
「ほんとだ。みのさんだ」
「レアだよねー」
みのさんコス、ウケてる。そこに、雪だるま着ぐる付いてきた。
「ハッピーハロウィーン!」
フナッシーのようにぴょんぴょん飛び跳ねている。ちょっとからかってやるか。
 
みのもんたの口調でしゃべりかける。
「いたよいたよヘンなのがぁ〜。あら、お嬢ちゃんだよ。こりゃまた大きなおっぱいしてるじゃないの?」
からかい半分、雪だるまの胸を掴んでみたが、着ぐるの厚みがあってイイ感触まで届かない。
みのもんたにオッパイ触られた。みのもんたにオッパイ触られた」
雪だるまがはしゃぎだした。やっぱり許されるんだ!
そのとき、近くにいた「日本テレビ」という腕章をつけた連中のしゃべり声が聞こえた。
「おもしろいけど、他局だしなぁ」
まずいまずい、セクハラシーンを撮影されちゃうぞ。興味津々な表情で見つめてくれている女コスプレグループがいた。声をかけてみよう。
「お嬢ちゃんたち、あ〜あ〜、そんなにコスプレしちゃってぇ。かわいいねぇ〜」
「でも、みのさんのその顔もスゴイですね」
「じゃあ何、ぼくと一緒に写真を撮りたいって?
オーケー撮りましょう」
「何それ〜。でも撮りたい撮りたーい」
6人がカメラを通行人に頼み、オレを挟んで立った。隣のコのお尻を触れそうだけど…。
躊躇ってるうちに撮影が終了し、彼女らは去って行った。チャンスだったのになぁ。
コンビニで缶ビールを買ってグビっと煽った。みのもんたと言えば大の酒好きで有名だし、アルコールを入れたくらいがちょうどいいだろう。
おっ、向こうに良さそうなのがいるじゃん。背中のがっつり開いた格好のサンタちゃんが歩いている。
「お嬢ちゃん、こんなに肩出しちゃって、寒くない?」
肩をペタペタと撫でる。相手がさっと振り返った。
「えっ?何?」
みのもんただよ」
顔をマジマジ見つめている彼女。納得できたかな?
…って、表情が固いぞ。何かやばそうな感じだ。
一旦、みのさん口調は止める。「すみません。冗談です。みのもんたコスなんで、お触りは冗談というか」
「……」
「去年、みのもんたがアナウンサーのお尻触ったとかいう話あったでしょ?」
「…朝ズバの?」「そうそう。セクハラスキャンダルに引っ掛けた冗談で…」
「そういう意味かぁ〜」
わかってくれたか。じゃあ朝ズバポーズ(人差し指を突き出す)で記念写真だ。サンタちゃんと別れた後、一緒に撮った写真を眺めているときに、ふとひらめい 
この『朝ズバポーズ』の人差し指で、女の胸や尻をツンツンするのはどうだろう。
普通に触るよりも格段に冗談さが増す。笑ってくれるはずだ。
タイミングよく、巨乳ちゃんを見つけいつもの調子で寄っていく。
「こりゃまた、かわいいコだねぇ、お嬢ちゃん。昔の彼女にそっくりだよぉ〜」
みのもんたですか?」
「そうだよ。最近はあんまりテレビに出てないけどね」
「はははっ。たしかに」 
ツカミはオッケーだ。
では作戦開始。
「朝ズバ、覚えてる?」
腕を前にぐっと伸ばし、胸に向かって『朝ズバポーズ』をキメる。
「朝ズバ!」
人差し指と巨乳の距離、わずか5センチ。
「ほら、お嬢ちゃん、もう少し前に出て」
「えっ!何なに?」
みのもんたの朝ズバって言ったら?」
「……セクハラ。はいはい、そういうこと
か。わーびっくり!」
笑いながら半歩近づいてくれた。指に巨
乳の感触が!
ならばもう一回。「朝ズバ!」と指を伸ばしたところ、彼女はさっとかわして表情が曇った。
「いやいや。もうダメですよ」
『朝ズバポーズ』は使い勝手がよく、二人目三人目と続け、4人目は囚人コスの子だ。
こちらの狙い通り、お触りを許してくれた彼女は、自分の手首に付けているおもちゃの手錠を見せてきた。
「もう一回やったら、逮捕するからね」
「ごめんごめん。でも面白い物を持っじゃないの?どうしたのそれ?」
「家にあって」
家に手錠?
何の用途で?
 
もしかして「まさか、あー、エッチなことに使ってる?」
ふふっ。みのもんたなんだからセクハラも許されるはずだ。
「手錠してイジめられるのが好きなクチ?」
「ないない」
「いや、あるね。家に手錠なんて言ったら、それ以外に用はないじゃないの、正直に言
てごらんなさいよ」
「……」
「言えないってことは図星なんだ。くぅ〜。かわいい顔して毎晩濡らしてるんだねぇ」
すごい剣幕になって帰って行っちゃった。
うーむ。
夜10時、渋谷駅前はいよいよ混雑してきた。人の数も、露出度の高い仮装の女も増えている。そして酔っ払っている人間もそこかしこに。
オレも景気づけにと一本缶ビールを飲んだ後、コスプレの美女グループを見つけた。
みんなで並んで記念撮影中だが、薄手タイトスカートが堪らなくソソル。
 
彼女らの後ろにすーっと近寄っていく。一人がこちらに振り返った。
「…はい?」
「お嬢ちゃんたち、みんなでこれから飲みに行くの?ぼくはもうベロベロだよ」
「あ、みのさん!」
「いいお尻じゃないの。触っていいかな」
「えー」
「お嬢ちゃん、僕はみのだよ。セクハラのみのだよ」
「ウケるーー。」
はい お尻を突き出してうわぁ!
パンツの感触がない、スカートの下はすぐお尻の手触りだ。
「ありがとね、お嬢ちゃん。じゃあね」
 
一気にテンションがあがった。さて次はどの子に?
ん? 
あれは?
ハチ公口前でフリーハグをやっている男女がいる。「Freehug」という看板を持ち、道ゆく人に抱き合いましょうと求めたり、抱き付いていったりする路上パフォーマンスだ。
なるほど、あれでいいや。もう小細工なんていらない。そのまま抱き付いていこう。
幼稚園児コスちゃんが目にとまった。行きましょう。
手をひろげて駆け寄っていく。
「朝ズバー!」
あらっ、逃げられた。恥ずかしかったのかな。
次は向こうのウサギの耳ちゃんだ。
「朝ズバー!」
「えっ、みのさん?」
なんですか?」
「朝ズバー!」
抱き付いた。ん?
苦笑いされてるけど…。
「うわーセクハラだー」
よしよし、わかってるじゃないの。このままずっとこうして抱き合おうよ。
「もうダメですよー」
「え、だって俺、みのだよ?」
「だってみのさんだって番組降板させられたじゃないですか。セクハラが許されないからですよ」
うーん、言われてみればそのとおりだな。

今時テレクラに出会いはあるのか

渋谷はどこか浮ついている。大きめの買い物袋を提げた家族連れや、ハイネケンの瓶ビールを持った外国人が、やたらと高いテンションで駅前をウロウロしている。
その雑踏の中を、オレは一人、まっすぐテレクラへと向かう。
「おっ客さま.!ロングコースのご利用あっりがとうございま.す!」
店員は気持ち悪いほど高いテンションで迎え入れてくれた。DVDコーナーには、物好きな男性客が2人。この人たちは大晦日にこんな場所でどういうつもりなのだろう。
入室後すぐ、威勢よくコールが鳴り響いた。
「もしもし」
「どうも.」
わりと若めな女性の声だ。後ろはやや騒がしく「次は恵比寿、恵比寿.」というアナウンスが聞こえる。電車の中か?
「もしかして電車の中ですか」
「うん。今から渋谷で会える人探してるんだけど」
「ぼくも探してたんですよ」
「暇なの?じゃあ会おうよ」
話が早い。
「どういう感じで会いたいんですか?お茶とかワリキリとか……」
「ううん、暇なだけ。会ってから決めようよ」
いまどき、単純な暇つぶしでテレクラ男に会う女なんているものだろうか。不審だ。
「あ、渋谷着いたわ。そしたらとりあえず会おうか」
急いで服装を教えあい、駅近くの銀行前で待ち合わせすることになった。
彼女が伝えてきた服装は黒のコートにグレーのストール。年齢は25才だ。
急いでテレクラを出ると、銀行前には、女性が一人立っていた。そのまま東急百貨店へと流れて行きそうな、ずいぶんお洒落な服装だ。首に巻いたグレーのストールも様になってるし。テレクラでこんなことがあっていいのか?
「あの、電話くれた方でいいんですよね」
「うん、そうだよ。ちょっと寒いから喫茶店でも入らない?」
すぐ近くの喫茶店は、買い物帰りのカップル客が8割を占めていた。堂々とそこに混じり、2人で黒糖ラテを注文する。こ
こまでほとんど自己紹介なしだ。
「あの、ヘンな質問ですけど、なんでかけてきたんですか?」
「うん、暇だったの。それだけ」
今夜、友人とカウントダウンパーティをするまでの間、暇つぶしのためにテレクラにかけてきたという。
まったくもって謎だ。パーティに参加するようなキャラの女性が、暇だからといってテレクラを利用するとは考えられない。となると、見栄を張った作り話か。
「ちなみに、彼氏さんは?」
「うーん、なんか彼氏っていうのは重くてさ、こういうほうが好きなんだよね」
「テレクラとかですか」
「うん」
もしかして、いま流行りの肉食系女子ってやつか?
「じゃあセックスはけっこうしてるんですね」
「するよ」
「それは……ワリキリとか?」
「やんない、そういうのはやんない。別にお金とか欲しいわけじゃないしね」
どういうことだ。お洒落な25才が、金ももらわずにテレクラでセックスするなんて。
「じゃあ、ホテルとか、そういうとこ行きましょうか」
「うーん……」
沈黙だ。どうした? 
何を考えてるんだ?
「なんかそういう気分になれないわ。西島秀俊さんなら会った瞬間自分からレイプするくらいヤりたいんだけどさ」
「それは、僕だとヤリたくないってことですか」
「…………」
再度、沈黙が続く。
ようやく理解できた。この人は、テレクラ界ではもう20年も前に絶滅したといわれる、タイプの男とならタダでセックスする女性なのだ。
こうして出会えたことはラッキーだが、好かれなかった以上、前には進めない。神様、せっかくのプレゼントを無にしてしまってすみません。

午後7時、さらに増える人混みを避けるようにトボトボとテレクラに戻り、再度電話を待つ。
次のコールの第一声はこれだった。
「ムラムラした気分になってない?」
受話器から聞こえてきたのは30代後半と思われる、気持ち悪いほどに甘い女の声だった。
「それはワリキリとかですかね」
「そ.なのう!エッチしたくてしょうがなくって。お兄さん最近イチャイチャしてる?」
「いやあ、もうずっとしてないですね」
「なによちょっと.!ダメダメダメ!」
「ダメですか?」
「うん、今ね錦糸町にいるんだけどね」
錦糸町は千葉方面にある猥雑な繁華街だ。渋谷からはちょうど逆側になる。
「最近エッチからはなれてるんだったら、こっちまで来てエッチしてもいいんじゃない?」
「わかりました、向かいますよ」「それでね、お金なんだけど.、ちょっとね、1万5千円ほどもらえれば助かるかなって。いっサービスするから、ね?」丈夫ですよ、ちなみにお姉今おいくつなんですか?」 
年はね…
34才よ
一瞬の間が空いた
「容姿は誰かに似てるって言われたりしますかね?」
「うーんと、田中美佐子って言われるかな」
田中美佐子似が売春なんてするもんだろうか?
午後8時の電車は、8割ほどが空席だった。こんなときにせこせこ移動するバカは少ないようだ。
錦糸町駅をおり、改札前で電話をかける。耳元でゴールデンボンバーの『女々しくて』の待ち歌が聞こえてきた。
「もしもし」と、やや早口で彼女が出る。
「着きました。どちらに向かえばいいですかね」
「南口!ちょっと、ちゃんといるから!きてきて!」
電話は一方的に切られてしまった。南口に向かえばいいのか?
人がまばらな南口から電話をかけようとしたところで、ちょうど彼女からの着信が。
「いま出てきた人でしょ!こっち!」
ロングのダウンジャケットを着た小さな女性がケータイを耳にあてながら手を振っていた。
「こんばんは」
「ああ、行きましょ、行きましょ!」
あいさつもそこそこに、彼女はスタスタと歩き出した。眉毛はほとんど消えており、唇はカサカサ、顔は全体的にぼっこぼこに殴られたフランケンに似ている。田中美佐子の面影はゼロだ。
歩道橋にさしかかったところでフランケンさんの歩き方が少しぎこちなくなった。足をひきずっているようだ。
左足のサンダルの紐がほどけている。しかも、靴下を履いておらず素足だ。
「足、どうしたんですか」「うん、外反母趾なの。気にしないで」
フランケンさんは、こちらに目を合わせようとせず早口で続ける。
「今夜はなにするの?」
「できれば、誰かと一緒に過ごしたいですね」
「ああ、そう。私はこの後はね、
千葉の方に行くのよ」
「ご自宅ですか?」
「会社の寮に住んでるのよ。家賃が5万円。高いのよね。その寮のコと、今夜は蕎麦食べるかしら」
ホテルの部屋のドアがしまった瞬間、フランケンさんが言う。
「先にお金、もらっていいかしら。もらった分、ちゃんとサービスするからね」
「ああ、お願いします」
「そういえばタバコ吸うのかしらお兄さん」「いえ、吸いたいなら吸って全然大丈夫ですよ」
「ううん、私は吸わないから吸わないから」
シャワーからあがり、ベッド
に横になりながらテレビをつける。
「そういえば待ち歌『女々しくて』にしてましたよね」
「あ、ゴールデンボンバー!」
フランケンさんのチンコを握る手が一瞬止まる。
「別に見ながらフェラしていいですよ」
「ほんと?じゃあそうするね」
彼女にチンコをしゃぶられながら、樽美酒による大車輪のパフォーマンスを見る。こんな紅白鑑賞も、ぜいたくといえばぜいたくかもしれない。 適度に勃起したところで、彼女がチンコにまたがってきた。
え?
ナマでするつもりなのか?
「あの、ゴムつけますんで」
「え、ナマにしないの?ナマしたことないの?」
無視して黙ってコンドームをつけ、乾燥しきったマンコにチンコを押し込む。当然のように気持ちよくもなんともない。
チンコが一向に立たないことがわかると、フランケンさんは俺をさっさと風呂へ促した。もうサービス終了ってことらしい。ほどなくして風呂の中にタバコの匂いが入ってきた。ドアを開けると彼女がタバコを吸っている。
「タバコ吸うんですね」
「ちがうの!3時と12時だけ!休憩のときだけ!」
あの、別に何も怒ってないんですけど。それに今、3時でも12時でもないんですけど。
すでに時刻は11時、渋谷へ戻るために乗り込んだ電車には、気持ちよくもなんともない。2組の中国人観光客とオレ以外
に乗客はいなかった。
テレクラに戻ると、すぐにコールが。
「池袋まで来れます?」
おそらくこれが最後のアポとなるだろう。
「大丈夫です、すぐいけますよ」
ホテル代別イチゴーで、34才、黒髪ロング清楚系を自称するその女性とアポることになった。
池袋の西口駅前は、4.5人の若者が缶チューハイ片手に数組ダベっているくらいで、静けさが漂っていた。
指定されたマックの前には、雪女のような幽霊が立っていた。汚いモコモコしたピンクの毛布地のコート、長い前髪とマスクのせいで素顔はちゃんと拝めない。なんだかこの人からは、強烈な死の匂いが漂う。
「あのあのあの、お金先にいただけますか」
「それは払いますけど、ホテルに入ってからにしましょうよ」
雪女は無言でホテル方面へと歩き出す。
ふと手元の時計を見ると時刻は0時2分。
適当にあいづちをうちながらラブホテルへ近づいてきたそのとき、雪女が言った。
「あの、もういいです」
「え?」
「帰っていいですか。ちょっとしたくなくなったの」
「お金、ちゃんと先払いしますけど」
「いや、いいんで」
雪女はこちらに背中を向けてすーっと去っていった。なんだか不気味なものを見てしまったようだ。

出会いアプリを利用したぼったくりバーに注意

「おごりん」というスマホアプリにハマっている。おごりたい男と、おごられたい女をつなげることがコンセプトの出会いツールだ。ありがたいのは、デートが前提なのでアポまでのハードルが低いことだ。「いっぱい飲み食いさせてあげるよ!」てな感じで女どもにアプローチすれば、ちょくちょくデートまでこぎつけてしまう(エッチまでは厳しいけど)。
ある日、いつものようにおごりんで女のコにメールを送っていたところ、21才のコから返事がきた。
〈ミユです。よろしくお願いします。いま赤羽なんですが、電車代もないほどピンチで…。こっちまで来てもらうことで
きませんか?〉
赤羽の金欠ちゃんですか。プロフ写メもなかなか可愛いじゃん。
「大丈夫ですよ。赤羽なら行けるんで奢りまっせ。好きに食べて飲んでもらっていいですよ」
「よろしくお願いします!」
アポ完了。やっぱおごりんは使えるねえ。
赤羽駅前に着くと、すでに彼女が来ていた。
「ミユちゃんですか?」
「あっ、はい、どうも」
写メのまんまのかわいこちゃんだ。おっぱいもありそうだし。
ひとまず駅前の安居酒屋に入った。
「ミユちゃん、飲み物どうする?」
「うーん」
彼女はメニューをパラパラとめくり、申し訳なさそうに言う。
「私、甘いカクテルしか飲めないんで。ウーロン茶でいいですか?」
「ウーロン茶かあ…」
「せっかく奢ってもらえるんだし、ほんとはお酒飲みたいんだけど」
「そうだよ、飲みなよ」
「じゃあ、この近くに私がたまに行くバーがあるんですけど、そこに好きなカクテルがあって。この後行ってもいいですか?」
そういうことならここでダラダラしててもしょうがない。さっさとバーに行きましょう。とめくり、申し訳なさそうに言う。
「私、甘いカクテルしか飲めないんで。ウーロン茶でいいですか?」
「ウーロン茶かあ…」
「せっかく奢ってもらえるんだし、ほんとはお酒飲みたいんだけど」
「そうだよ、飲みなよ」
「じゃあ、この近くに私がたまに行くバーがあるんですけど、そこに好きなカクテルがあって。この後行ってもいいですか?」 
そういうことならここでダラダラしててもしょうがない。さっさとバーに行きましょう。居酒屋を出て、ミユの案内
どりついたのは、風俗店も入っている怪しげなバービルだった。想像していた雰囲気とはまったく違うが…。
「最初はお父さんに連れて来てもらったんだけど、その後ちょくちょく一人で来てて」
 彼女が行き付けというバーは、50才くらいのオバちゃんママの店だった。
「あら、ミユちゃん、いらっしゃい」
他に客はおらず、何だか殺風景な感じだ。どういう気分で若い子がこんな店に通うんだろうかね。
カウンターに座ると、焼酎の水割りセットが運ばれてきた。
「大竹さんは水割りでいいですか?」
「そうね。でも一応メニューを」
「あ、ママの店はキホンは会員制のバーなんで、ちゃんとしたメニューとかなくて。でも大丈夫な金額だよ」
「はぁ…」
何かよくわからないが、大丈夫な金額と言うならまあいいか。
とりあえずこちらは水割りを、ミユはいつも飲んでるというカクテルを頼む。さてミユちゃん、好きと言ったんだからガンガン飲んで下さいよ。
まもなくカクテルが運ばれてきた。 
おっ、おお! 
彼女、グラスをくいくい煽って、1分ほどで一杯目を飲み干したじゃないか。こりゃたまげた。 
さらに自分から2杯目を注文し、それもあっという間に飲み干してしまう。スゲー飲みっぷりだ。まさか早く酔っぱらいたいのか。
「ミユちゃん、いい飲みっぷりだねえ」
「えへへ。奢ってくれるって言うんでテンション上がっちゃって」 
おねだりするような瞳でこちらを見てくる。
「今日はいっぱい飲んでいいんですよね?」
「まあそうだけど…」さすがにちょっと金が心配だな。でも、おごりんで出会った以上、奢れないとも言えないし。
「ねえねえ大竹さんももっと飲んでくださいよ。今日はガンガン飲むぞー!」 
冗談ではなく、ミユは本当にカクテルをガンガン飲みまくった。もういいや。こうなりゃとことん飲ませてやろう。
かくして2時間経過。ミユは12杯のカクテルグラスを空にした。
「じゃあボチボチ出ようよ」
「出るの?」 
まだ飲もうってか?
さすがに飲み過ぎだろ。会計にしようよ。
ママに声をかけて、お会計をしてもらったところ、手渡された紙には8万とあった。
「8万?」
「はい、そうです」
「ちょっと計算おかしくないですか?」
「おかしくないですよ。うちは1杯5千円なんで、プラスサービス料で8万です」
はあ?
そんなバカな金額があるか。ミユの顔をぱっと見ると、先ほどまでとは打って変わって冷ややかな目をしている。
「私は大丈夫な金額としか言ってないですよ」
「こんな金額、大丈夫なわけないだろ!」
「いや大丈夫でしょ。だってオニーさん、ガンガン飲ませてくれるって言ったじゃん。おごりんってそういうもんでしょ?」
ミユとママがこちらをジロリと見てきた。くそっ、こいつらグルか。ちくしょー!

1人合コンはおいしい出会いがある

f:id:torivian:20170501132006j:plain

ネットで、金曜日夜8時からの新宿開催に申し込むと、業者から店の地図と参加人数のメールが届いた。男性9人に女性8人。いいバランスだ。
当日10分前に会場の居酒屋についた。細長いテーブル席がひとつあり、参加者17人が男女関係なく自由に座る形式らしい。まだ誰も来てないので、とりあえず端から2番目の席に着く。
開始時刻が近づくにつれ、続々と参加者がやってきて、俺の周囲もじょじょに埋まっていった。両隣は、藤木直人風の若者と40代半ばのハゲのおっさん。そして我ら3人の向かいに座る女性陣は、堂真理子アナ似(20代)、ガリガリさん(20代)、一青窈似(30代)の3人。
自然とこの6人のメンバーで、テーブル隅っこ部門の合コンがスタートした。どことなく軽いノリの藤木が、会話をリードしていく。
「みんな今回はどういうきっかけで参加したの.?」俺もそれはちょっと知りたかった。男はともかく、女はどうしてディフェンダーのいないこんな危険な合コンなんぞにやってきたのか。
 最初に口を開いた堂真理子ちゃんは、休日は家にいるばかりだったので飲み相手が欲しく、今回1人で参加したとのこと。続く2人も、まあ同じような理由だった。この東京には友達のいない女性がわりといるようだ。
たいして盛り上がらない6人での会話はすぐにほころび、それぞれ1対1でのトークへと移行した。
元々、全員、知り合いが誰もいないのだからこうなるのは必然だ。口説く側としてはありがたい。
 俺の狙いはやはり堂真理子ちゃんだ(便宜上、以降は真理子ちゃんと呼ぶ)。
「真理子ちゃん、モテるでしょ。男女問わず」
「えー全然!なんでそう思ったんですか?」
「そんなのスタイルいいし声かわいいからに決まってんじゃん」
 そこに、ハゲオヤジと話が噛み合わないのか、ガリガリさんが割り込んできた。
「うん、絶対モテそう!」
あんたはいらないの!
普通の合コンならば調和を合わせて3人の会話にせざるをえないが、ここは無視して真理子ちゃんに集中する。
「真理子ちゃんって絶対2人で飲みに行ったら楽しいタイプだよね」
「そうそう!
私会社帰りとか飲みたいんけど全然飲めてないんですよ!
 職場の飲み会、年に2回しかないし」
 よしよし、真理子ちゃんもガリガリさんを無視してるぞ。一人参加はやっぱりいいなぁ。
 会の終盤では我ら6人だけでなく、他のメンバーたちもみんな1対1の会話に移行していた。合コンにありがちな1対2、2対2のような組み合わせはどこにもない。
 そろそろテレクラで鍛えたトークを武器に、本格的な口説きに入ろう。
 真理子ちゃんがトイレに立ったのをすかさず追いかける。
「おっ、飲んでる.?」
「うん、飲んでる飲んでる.!」
「だよね.ビールぐびぐびいってるもんね.!」
 肩をポンと叩いたついでに一歩近づく。口からかすかにアルコールの香りが漂う。
「今日は真理子ちゃんと出会えて良かったよ」
「どういうことですか?」
「かわいいからに決まってんじゃん」
「またまた.」
そのとき目の前を、あのハゲオッサンが通った。一瞬、こちらをチラ見して、無言で通り過ぎていく。
 これまた一人合コンならではのシーンだ。普通だったら、「お前ら
なにしてんだよ.」的なジャマが入る場面なのに。ありがたや。
「このあと2人で飲み直そうよ。もっと話したいからさ」
「じゃあその時の流れで.!」
 うん、好反応だ。
 会はいよいよ終了時刻となり、ドリンクのラストオーダーが終わったあたりでメンバーがポツポツと帰り出した。終わりの挨拶も一本締めもなく、いつ抜け出してもOKなわけだ。そしたら真理子ちゃん、オレらも2人で飲み直しますかね。
「そろそろ出よっか」
「うん。あっ、コート取ってください」
 その様子を見ていたガリガリさんは、挨拶もせずに消えていった。しつこいようだが、これも1人合コンならではだ。
 普通の合コンでは、たいていブスリーダーが、
「ちょっと.。このコは今日は私と帰るんだからね.」
 とか言って引っ張っていくものだけど、ガリガリさん、あなた他人だもんね、止めるわけがないよね。真理子ちゃんと手を握り、洋風居酒屋に入った。席は隣り合わせだ。
「いやーホントに今日参加してよかったよ」
「うん、楽しかった.」
 テーブルの下で、すっと太ももを密着させる。…足が逃げない。ならばそのまま腰に手を回して…。
「…」
 彼女が黙った。展開が早い。うん、いけるシグナルだ。身体を引き寄せてグラスを持ったままキスをする。あら、これも拒否らないし。
 しばらくイチャイチャし、店員さんに写真なんぞを撮ってもらいながら、恋人気分で30分。ではペッティングも済んだことだしそろそろ行こうか。
「じゃあ出ようか」
「え、もう出るの?」
 出ますとも。そして入れますとも。たまにはテレクラ嬢じゃない子とエッチしたいんだもん。
 手をつなぎ、駅とは逆の方向のホテル街へ歩き出すと、真理子ちゃんが立ち止まった。
「えっどこ行くの?」
「うーん、ホテルとか」
「えーやだやだ!帰るし」
「いや、大丈夫大丈夫」
「違う違う、明日早いんだって!」
「大丈夫だよ」 
その場で5分ほど大丈夫攻撃を繰り出してみたが、彼女の強い意志は崩れなかった。
 今回の一人合コン、結果だけ見れば失敗だけれど、システムは非常にオイシイと言えると思う。コミュニケーション能力に自信のある人はぜひ参加を。