出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです

ゲイの出会いの世界は奥深い

ゲイの世界は奥深いらしい。彼らの出会いの場所、いわゆるハッテン場といえば、公園やサウナくらいしか浮かばないが、我々一般ピープルには未知の種類の発展スペースが他にもちょこちょことあるそうな。これほど怖いもの見たさという言葉がピッタリくる場所はないのではないか。アナルバージンを奪われちゃたまったもんじゃないけれど、そこで何が行われているのか知らずに一生を終えるのも惜しい気がする。では、ちょっくら野次馬してきましょうかね。
まず向かったのは、JR上野駅の13番ホームだ。
ここにあるトイレは、以前からゲイのおっさんたちの社交場となっており、気が合えばそのまま個室で抜いたり抜かれたりをしているんだとか。
目当てのトイレに到着して軽い衝撃を受けた。想像していたいかにもな光景とずいぶん違うのだ。トイレ内は清潔で広くて、おまけに人の出入りも激しい。こんな目立つ場所でチンコをしゃぶり合っとるの? バレバレじゃね?
トイレ内の壁には迷惑行為(ホモ行為)を禁じる張り紙が何枚も貼り付けてある。つまりそれは迷惑行為が日常茶飯に行われている証左であるが、駅員や警官が見回りをして、ゲイのおっさんどもを追い払った可能性も考えられる。
なんてことを思いつつ、ションベンを済ませて振り返った瞬間、悲鳴を上げそうになった。真後ろに見知らぬ初老のハゲオヤジが立っていたのだ。うお、何だよ!
恐怖で固まっていると、やがてオヤジが恐縮しながら口を開いた。
「あの、そうだよね? さっきから見てたんだけど、そっちの人でしょ?」
まだ何も言ってないのに、いきなりゲイ認定されるとは。おれってそんなにそっちの人っぽいのかしら。とにかく、ここは話を合わせておくか。
「ええ、まあ」
「よかった。じゃあ駅を出てカラオケに行かない? ここでやると通報されちゃうから」
どうやら見回りが強化されて以降、トイレは相手を探すだけの場となり、プレイは別のところでやる流れになっているらしい。
にしてもカラオケかぁ。密室だと逃げ場がないしちょっと怖いな。それにこの人イカツそうだし。
「うーん、ちょっと時間ないんで止めときますわ」
オヤジは残念そうに立ち去ったが、またすぐに新手が現れた。洗面所でボーッとしていたところ、隣で手を洗っていた男が、突然、話しかけてきたのだ。
「誰か待ってるの?」
今度もまた初老のオヤジで、在りし日の三船敏郎を彷彿とさせる野性的な風貌をしている。
「いえ、そういうわけじゃ…」
「おじさんとカラオケ行かない?すぐ近くだし、料金もこっちで出すから」
またカラオケか。きっとここでの定番なんだな。
「きみ、ブッコミと受け、どっち?僕は両方イケるから任せるよ」
三船さんの遠慮ない大声に、そばを通りかかったサラリーマンがギョッとしている。めっちゃ恥ずかしい。
「ねえ、行こうよカラオケ」
最初のオヤジはちょっと見た目がアレなので断ったが、三船さんとなら行ってもいい気がしてきた。むろん、あくまでついて行くだけでエロ行為はゴメンだが。
「うーん、じゃあ30分くらいなら」
三船さんの顔がほころぶ。
「あ、そう。じゃすぐ行こうか」
ところが、トイレを出て歩きはじめた矢先、三船さんがアッと声を出して立ち止まった。彼が視線を向けているのは、今すれ違ったばかりの若い大学生風の男だ。
三船さんが申し訳なさそうに頭を下げる。
「ごめん、今のコ、僕のお気に入りでね。ここで見かけたの半年ぶりなんだよ。ごめんね」
おいおい、今さらあっちに行くってのか。おれよりもうんと若いあの男に。うーん、何だかちょっと複雑だ…。

ベタな愛情表現に弱い女は真っ赤なバラのナンパにおちるか??

女はベタな愛情表現に弱い。情熱のこもった告白で、ほぼすべての女はオチると言っちゃってもいいだろう。情熱とは何か?
ひとつは、真っ赤なバラの花束だ。
もうひとつは、走って追いかけてくれる人だ。
「いきなり こんなお花受 け取れませ んって」
今月は歌のタイトルのようなこのテーマを、両A面シングルとしてお届けしよう。

日曜日。赤いバラ100本、1万5千円分の花束をいったん段ボールに隠し、オレは駅前の歩行者天国でスタンバイした。タイプの子を見かけたらしばらく尾行し、

「さっきそこで見かけて、めっちゃタイプだったんで買ってきました」
と手渡す作戦だ。
おっ、ショートカットのカワイ子ちゃんだ。レッツゴー。
段ボールからバラ100本を 取り出してあとを追いかける。 すれ違う女たちの視線がハンパ ないな。みなさん、プレゼント してあげられなくってゴメンね。
「すみませーん!」 彼女が振り返った。
「はい?」
「あのですね。さっき向こうでオネーさんを見かけて、すごいタイプだったんで」
「……」
「だから花を…」
「ちょっと急いでるんで」あっけなくフラれた。
次は、ノロノロ歩きの巨乳ちゃんに行こう。あれは明らかにヒマだろう。
「あの、ちょっと!」
「はい?」
「すみません。さっき向こうで見かけて。すごいタイプだったんでこれを急いで買ってきたん
だけど」
「えっ?」
花束をじーっと見てニヤニヤしている。
「いやいや、いきなりこんなお花受け取れませんって」
「ホントに、ぼくの気持ちなんでどうぞ」
バラをぐいっと差し出すと、 彼女は顔を赤くして受け取った。ほい来たぞ!
「もしよかったら、お茶とかしてもらえませんか?」
「いやそれは…」
「ちょっとでいいんで」
「ごめんなさい」
マジか? てことは1万5千円のバラだけ取られてさよなら?大損じゃん!
「そっか、じゃあしかたない。すんなり引き下がるよ。強引に花を渡すのもやめておくね」そうつぶやいて、すかさず奪い返す。ふぅ、危ない危ない。メシでも食おうとマックに入ったところ、カウンター席で女のコが座っていた。けっこうかわいい。バラを持って近づく。
「すみません」
「はぁ…」
「すごいタイプだったんで、どうしても声をかけたくて。急いで花を買ってきたんですけど」
「マジですか? え〜。すごいビックリなんですけど」
目をランランさせている。今日一番の反応かも。
「受け取ってもらえますか」
「あ、はい」
「よかったら、その2人がけの席でしゃべりませんか?」
「いいですよ」よっしゃ!
テーブルに移動して向かい合って座る。彼女は笑いながら口を開いた。
「今買ってきたのはウソでしょ?何かのコンサートとかですか?それでたまたま持ってたみたいな」
「いやいやいや、さっき買ってきたんだって」「これ、何本あるんですか?」
「100本」
しげしげと見つめ、彼女は匂いを嗅いだ。女って花が好きなんだなぁ。
しかしどうやら彼女、会社の休憩時間中で、この後すぐに戻らなければいけないようだ。
「じゃあ仕事が終わったあと、よかったらメシでもどうですか?」
「すみません、早く帰らなくちゃいけないんで。カレシがめんどくさくて」
「じゃあ、連絡先だけでも」
「いや、ダメですよ。私のカレシほんとやばいんで」
「そうなの?」
「男のアドレスとかあったら、何するかわからないですよ。電話いくと思いますよ」
えっ、じゃあこのバラはどうするつもりなのよ。
「うーん、だからどうしようかなと思って。会社に置いとこうと思ってるんですけど」
えー、1万5千円が会社に放置されるの? もう返せって言えないムードだしどうしよう。バラの花束がなくなってしまったので、次の作戦に移る。
名付けて、
『追いかけてくれた人』
女はチャラいナンパは迷惑がるものだが、息を切らしてハァハァしながらこう声をかけるとキュンとすると思われる。
「はぁはぁ、ごめんなさい。さっき見かけて、いま声をかけないともう二度と会えないと思ったから追いかけてきました。はぁはぁ」
どうでしょう。女性読者の方はこのセリフを読んだだけでもキュンキュンしたんじゃないでしょうか。翌週の日曜日。キャリーバッグをゴロゴロ引っ張ってふたたび新宿にやってきた。 重い荷物を持ってたほうが、わざわざ追いかけてくれた感が出るだろう。バッグの中身は2リットルの水ペットボトル6本だ。
美人さんが目の前を通りすぎた。25メートルほど離れたタイミングで、スタートを切る。
ゴロゴロゴロ。普通に重たいじゃん。通行人のみなさん、ちょっとすみません、急いでるん
で通らせてくださいな。
追いついて、肩で大きく息をする。
「はぁはぁ…。すみません」
「……」
「さっき見かけて、すごいタイプだったんで…追い掛けてきたんですけど…はぁはぁ」
と、彼女が自分のカバンをごそごそやり始めた。
「私、なんか落としましたっけ?」
「…そういうのじゃないんですけど」
「じゃあ何か?」
「すごいタイプだったんで。はぁはぁ…。このチャンスを逃したら一生ないと思って。はぁはぁはぁ…」
「すみません。ちょっと急いでるんで」
あれれ。
今度はスーツの女のコを追いかける。ゴロゴロゴロ。
「はぁはぁ…。ちょっとすみません」
膝に手をついて小芝居だ。
「すごいタイプだったんで。は
ぁはぁ…このチャンスを逃したら一生会えないと思って追い掛けてきたんですけど。はぁはぁはぁ…」
「え、はい。ほんとに?」
「ほんとほんと。はぁ疲れた…」
「大丈夫ですか?」
「はぁ、かなり走ったもんで。でも良かった、立ち止まってくれて」
「いやいや、もっと可愛い子いっぱいいるでしょ?」
「いや、ぼくはあなたみたいな人がタイプなんで」
「いやぁ…。どうもありがとうございます」
「向こうの丸井の1階にアイス屋があるでしょ? そこでおごらせてよ?」
「じゃあ少しだけなら」
アイス屋へ。お互い好きなシャーベットを買って、カウンター前で食べる。
今日は彼女、会社の研修帰りらしい。まだ入社1ヵ月なんで覚えることがてんこ盛りでまいってるんだと。
「それはお疲れ様だね。僕でよ
かったらグチ聞かせてよ」
「はははっ。じゃあ、まあ機会があれば」
距離のある言い方だな。今がその機会でしょ!
「でも新人ってのは、やっぱりみんなが誘ってくるでしょ」
「そんなことないですよ」
「そうなの? かわいいし」
「ほんと私なんて」
カレシがいるならそういう答えにはならない。ぐいぐい攻めるぞ。
アイスクリームを食べ終わったところで誘ってみた。
「ねえこのあと良かったら、メシでもどう?」ら長くなるに決まってる
「いや、今日は疲れたんで」
バッグを引っ張って走り回ること十数回。すっかり日が暮れていよいよ疲れてきた。まもなくロックオンしたのは、AKB高橋みなみをデブらせた感じのぽちゃさんだ。
「はぁはぁ、すいません」
「ひゃっ!」
「いや、はぁはぁ、さっきそこ で見かけて、タイプだったんで。どうしても声をかけたくって。はぁはぁ」
「私に?」
「そうそう。どうしても声をかけたくて」
彼女がニヤニヤ笑い出した。
「あ、そうだったんですか。すいません。ヘンな人かと思ったんで」
「ぼくは変じゃないよ?」
「だいぶ前に、このへんでヘンな人に髪を引っ張られたことがあったんで」
「ああ、ぼくじゃないです。ぼくは追いかけてきただけです」
「ですよね。はははっ」
「よかったら、メシでも奢らせてくれませんか?」
「えっ。まあ少しだけならいいですよ」
少しだけのメシなんてないの!食べ始めたら長くなるに決まってるの!
居酒屋に入って、カウンター席に並んで座った。
「かんぱーい」
少しだけとか言って、すんなりアルコールを注文してるし。押しに弱いのかも。彼女は25才のミカちゃん、化粧品会社で働いているそうだ。
「ふーん。だから肌がきれ いなんだ。最初に見かけたときに肌美人と思ったもん。だからあわてて追いかけたんだよ」
「ほんとですか? ぜんぜん荒れてますって」
「ううん。もうこんな人には出会えないと思ったからね。思わず走っちゃったし」
「それほんとですか? だいたい私ちょっとポチャだし」
確かにぽちゃだけど、全然OKのレベルだし構わない。
1時間ほどで居酒屋を出て、あらためて今日の出会いにいかに衝撃を受けたかをアピールした。
「すれ違った瞬間、背筋に電流が走ったんだよ。追いかけろって神様に言われた気がして」
「はは、もう大げさですね」
「重い荷物も気にならなかったもん」
「へぇ、それ何が入ってるんですか? 旅行帰りとか?」
「ん? うん、いろいろ」 重量を出すためのペットボト
ルだとはさすがに言えない。
「ねえミカちゃん、もう終電もなくなったし、どっか泊まっていかない?」
「え、まだありますよ」
「いや、ぼくがなくなったの。ウチ遠いからさ」
「えー、マジですか?」
ほら、泊まろうよ。何もしないからさ。
「ほんっとに何もしませんか?」
「うん、しないしない。ミカちゃんの顔ずっと見てたいだけだから」
「またまた〜。うーん、じゃあもうちょっと飲みますか」
バーを一軒はさんで、ラブホに入ったのが深夜3時。時間はかかったけど、やっぱりマー君は何かをつかんだね!

モテるために宮古島のゲストハウスに泊まってみたものの

料理教室の山本梓似の先生に、授業後こっそり近づいて手紙を渡したが、返事はついに来なかった。せめて食事ぐらいはできると踏んでいた。先生という立場なら、大事な生徒に対し社交辞令でも送ってくれればいいのに、それすらないとは。モテない人生はいよいよ深みにはまってきた。休みを取って宮古島へ1人で遊びに行くことにした。友人が以前、ゲストハウス(集団生活する安宿)で 女の子と仲良くなり、そのまま付き合ったことがあると聞いたからだ。料理教室のショックもあり、もう東京砂漠でせこせこ行動するのはイヤになった。南の島での出会いならロマンチックだし、こんなオレのことも魅力的に見えるに違いない。そういうわけで10月、友人が彼女を作ったのと同じゲストハウスを予約し、単身乗り込んだ。三泊四日の予定だ。
島に到着し、一気に気分が盛り上がってきた。太陽はまぶしく、真っ青な海に、白い砂浜。まさに恋をするためのような島だ。昼間は何もすることなく部屋でゴロゴロし、夕方になって宿のメンバーがぞろぞろと戻ってきた。どうやら宿泊客は女6人、男はオレを含めて3人だけという願ってもない環境のようだ。「どうも。東京から来ました赤澤です」堅苦しいあいさつに、陽気な声が返ってくる。
「こんにちは〜」
「よろしくでーす」
みんなフレンドリーで、とても初対面とは思えない。東京では絶対にありえない雰囲気だ。オレ以外の全員、ダイビングが目的で各地から来てるらしい。
すぐに夕食の時間になり、みんなで近くの居酒屋に繰り出すことになった。合コンが強制的に行われるようなものだ。
軽い自己紹介のようなものを聞きながら、さっそく狙いを絞りにかかった。いちばん光り輝いているのは、埼玉から来ているフリーターのトシミちゃん(20代半ば)だ。他は容姿がイマイチだったり、地元が遠かったりで、恋愛になる気がしない。事実上、トシミちゃん一択のようなものか。他のメンバーの手前、初日から馴れ馴れしく接近するのもどうかと思い、その夜はおとなしいキャラになっておいた。ただ、気になることがひとつあった。男の1人が20代とまだ若くそこそこのイケメンで、しかも大手商社マンだというのだ。こいつが単細胞なダイビング野郎ならいいが、もし女狙いだとするとかなり手強いライバルとなる。気をつけないと。
翌日はみんながダイビングに出かけたので、日中はひとりぼっちで過ごし、夜はまたみんなにくっ付くようにして居酒屋へ。そろそろトシミちゃんに接近し始めないと。
居酒屋では、答えに窮する質問をぶつけられた。
「赤澤さん、海に潜らないで何してるの?」
「いや、のんびりしようと思って」
「珍しいよね。わざわざ東京から来て潜らないって」
「うん、まあ、魚にはあまり興味がないので」
ちょっとしたシラけムードが漂った。空気を読めてなかったか。
さらにこの夜の席上で、危惧していたことが起きた。商社でバイト経験のある女が、やたらと例の商社マン君を持ち上げるのだ。
「商社の人はほんっとにモテるよね」
「いや、そんなことないって」
「いやいや、モテるって。金持ちだし安定してるし」
「いや、そうでもないって」
持ち上げる女と、謙遜する商社マン。このやりとりを周りが聞くうちに、だんだん商社マンの株が上がっていく。
「へえ、じゃあ私、立候補しよっかなぁ」
「えー、じゃあ私も〜」
肝心のトシミちゃんまでその輪に加わっているのだからどうしようもない。
ここは強気に出ようと、隣の席へ移る。
「トシミちゃんは埼玉のどのへんなの?」
「大宮です」
「へえ、じゃあ今度、池袋の水族館とか行こうか」
「え、魚、興味ないんですよね?」
「いや、熱帯魚はどうでいいけど、池袋の魚はおもしろいかなと思って」
「何ですか、それ」
ちょっと笑ってるが、どちらかというと苦笑気味だ。マズイ。本当にキャラ設定を間違ってるのかも。
オレが東京に戻る前日の夜。飲んだ後に、みんなで近くの星空スポットへ出かけることになった。
もう勝負は今夜しかない。トシミちゃんと一緒に暗闇へ消え、そこで告白するのがベストだろう。
ところが、夜空をぶらぶら歩いてスポットへ向かう途中、とんでもないシーンを目撃してし まった。商社マンとトシミちゃんが仲良く手をつないでいるのだ。みんなの前でオープンにしてるだけに深い意味はなさそうだけど、先手を取られたようでモヤモヤする。オレも後で手を握ってやる!
そう意気込んでみたが、2人が離れる気配はなく、スポットに着いてからはぱらぱら離れて座り、オレは孤独に夜空の星を見上げるだけだった。
翌朝、ゲストハウスのラウンジに、トシミちゃんが1人で座っていた。
メアドを聞き出す最後のチャンスと近づくと、珍しく向こうから話しかけてくる。
「あ、赤澤さん、今日帰るんでしたね」
「そうそう」
「昨日見ました?」
ん?目が泳いでいる。はいはい、あの手つなぎのことね。見ましたとも。
「ああ、うん。手つないでたね」
「それだけ?」
「へ?」
「それだけだよね?」
どういう意味だ。それ以上もあったってことか?
手をつないだことが「それだけ」扱いということは、あの真っ暗な星空スポットで、こいつらはそれ以上のことをしたことになる。少なくともキスは確定だ。この狼狽ぶりからして、チュッみたいなのじゃなく、レロレロ舌をからませたんだろう。
「いや、他は見てないけど」
「ふーん、じゃあ良かった」
はぁ。宮古島くんだりまで来て、狙った女子をさらっとかっさらわれるなんて。オレはミスター・ミゼラブルか。
帰りの飛行機では、せつなすぎて目が潤んでしまった。
八方ふさがりのこの状況を、最後の手段で打破することにした。
みなさんは『恵比寿』という地名を知っているだろうか。『中目黒』
はどうだろう。どちらも東京随一のお洒落スポットで、芸能人なんかも数多く住んでいるエリアだ。
その地域に、このオレ、赤澤慎吾は引っ越したのだ。今までは新宿のはずれの貧乏学生だらけの町で、ワンルームを借りていた。内装や家具の類いもサエないため、女の子に
「ちょっと家に来なよ」とは言い出しにくい部屋だった。
しかしこれからは中目黒だ。渋谷や恵比寿あたりで飲んだ帰りに、軽く誘うのになんの困難さもない。むしろ向こうから「行きたい」と言い出すんじゃないか。
「え、マジで! ナカメ(中目黒)のマンションに住んでんの!」
これから出会うであろう美女の驚く顔が目に浮かぶようだ。そのまま同棲の流れだって考えられる。
駐車場代を含めて家賃は15万円。キツイ額だが、人生でこんなに贅沢できるのも独身のうちだけだと大奮発するとしよう。
作戦はもう考えてある。恵比寿あたりのバーに入り浸り、マスターと親しくなり、その流れで女性客とも仲良くなる。その後に、ナカメ住みを軽く打ち明け…。幸い、クリスマスも近く、恵比寿、中目黒界隈は盛り上がるシーズンだ。宮古島の借りはナカメで返してやる!

乱交映画愛の渦が人気だったころにハプニングバーにこっそり行っていた単女たちはこんな子だった

映画「愛の渦」をご存じか。乱交パーティを舞台に男女の生々しい性欲を描いた作品で、何故か、巷の女性たちの間でも話題になり、劇場には若いOLや女子大生がひしめいてるそうな。 しかし、俺が思わず眉間にシワを寄せたのは、友人から
続けてもたらされたこんな噂だった。
「で、その映画の影響かわかんないんだけど、近ごろハプバーに来る単女(単独女性客)が増えてるんだって」

友人は以前、歌舞伎町にあるハプバー『R(店の頭文字)』によく出入りしていた関係でその情報を常連客から入手したらしい。
「週末は単女の数が今までの2割増しで、しかも新顔ばっかりらしいよ」
妙に遊び慣れたハプバーの常連女なんぞに何の興味もないが、手垢にまみれてない初々しい女なら話は別だ。むしろゼヒお相手したい!さっそく金曜の夜、友人とともにRへ。足を踏み入れた店内では、30人ほどの男女が酒を飲んだり、ソファ席で過剰にいちゃついたりしている。 何の変哲もないハプバーの光景だ。
とりあえずカウンター席で様子を伺っていると、やがて出入り口から20代後半の地味な女が現れた。ツレはいない。単女だ。それからしばらくしてまたひとり、さらにまたひとりと、女の1人客が断続的に入ってくる。普通、ハプバーにおける単女の割合は多くても客全体の1割程度のものだが、確かに今日は3割くらいは軽くいってる気がする。すげー。さっそく、そのうちの1人に近づいた。
「こんばんは。この店にはよく来るの?」

と、気恥ずかしげな反応が。
「いえ、こういうお店自体はじめてで…」

「もしかして愛の渦を観て興味が湧いたとか?」

「え、なんでわかったんですか?」
マジ? いきなり当たりを引いちゃったよ、おい!
…結論から言うと、彼女とはセックスはおろかキスさえできなかったのみならず、その後、声をかけた単女3人にもことごとく拒否られてしまった。会話が温まり、いざプレイルームへ誘おうという段になって、口を揃えて言うのである。
「あ、すいません。私、今日は見学のつもりで来たので、そういう気はないんです」
断られたのは俺だけじゃない。彼女たちは粉をかけてきた男たちをみな同様の態度であしらっていたようだ。なんてこった。せっかくハプバーに単女が増えても、ヤレないなら意味ナシじゃん!少し冷静になってみよう。乱交映画に感化されてハプバーにやって来た女が、なぜ誰ともセックスをせず帰っていくのか。彼女たちは本当に見学のためだけにハプバーを訪れたのだろうか。いや、そうではない。恐らく彼女たちも場合によってはセックスするのもやぶさかで はないと覚悟していたはずだ。にもかかわらず誘いに応じよ うとしないのは、はじめて見るハプバーの独特で生々しい雰囲気にド肝を抜かれたからに違いない。彼女たちは映画をキッカケにハプバーに来るような興味本位のサブカル女に過ぎず、ハプバー本来の女客、つまり
自ら好んで人前でセックスし たり乱交したりする性豪女と はもとからタイプが違うのだ。とはいえ、さんざん他人のスケベな行為を目の当たりにする以上、ヤツらも平静な気分のままいられるはずはないわけで。店を出てからずっとモンモンとしているのは間違いないわけで。ならば。
翌日夜、ふたたび友人と歌舞伎町に向かった。ただし今回、ハプバーに入るのは友人のみで、俺は外で待機だ。
で、それから1時間が過ぎたころ、中にいる友人からLINEが。
︿いま見学女がひとり、店から出てくぞ。服装は黒いコートにジーンズの短パン。頑張ってくれたまえ。俺は俺で楽しんでます﹀(^o^)
もうおわかりだろう。尻込 みしてハプバーから逃げ出し てくるムラムラ女を、帰り道 で引っかけようという作戦だ。
やがてターゲットとおぼしき若い女が目の前に現れた。
100メートルほど泳がせたところで声をかける。
「どうも、こんばんは〜。どこ行くの?」
「え、今から帰るところですけど」
「おごるからさ、1杯だけ飲みに行こうよ。お願い!」
「え〜〜」一応、困った表情をしてみせるものの、口元の笑みは完全に隠し切れていない。こりゃイケそうだぞ。
「いいじゃん、お願い!」
「うーん、じゃ1杯だけ…」よっしゃ!
にしても、女の警戒心がいやがおうにも強くなる歌舞伎町のど真ん中で、こうもあっさり声かけが成功するとは。やっぱり、ムラムラしてるのかしら。
てなわけで居酒屋へ。しばらく雑談を交わしていると、ふいに彼女がこんなことを言いだした。
「そういえばさ、愛の渦って映画知ってる?」
やっぱり君もそのクチか。
「乱交パーティの映画でしょ。観たの?」
「ううん、観たのは私の友だちなんだけど、そのコにハプニングバーに行ってみたいから一緒についてきてって言われてさ」
「で、行ったの?」
「それがさ、土壇場でそのコ、やっぱり怖いから止めるって 言いだして帰っちゃったの。 だから私、さっきまで一人で バーで飲んでたんだよね」
「えー、そうなの? 自分だけでもハプバーに行けばよかったのに」
「いやいや、あんなとこ絶対に無理だから」
おやおや、見栄はっちゃって。でも、ハプバーの話を自分から切り出すあたり、いまだ淫らな光景がまぶたに焼き付いてるに違いない。
その推理の正しさは、店を出た直後、彼女の手を引いてホテルへ向かおうとしたときに証明された。だって彼女、俺の体にぴたっとすり寄ってくるんだもの。ごっつあん!
我ながら良い作戦を編み出したものだ。調子に乗って翌週末も同様の手順で動いてみ
たところ、なんとさらに2人 の女と即ハメできたのである。
愛の渦の公開は4月中旬で終了するようだが、その後もハプバーの単女増加現象が尾を引く可能性は十分にある。

大阪の神社の一人娘と婚活デート

コミュニケーション教室唯一の美女、あみちゃんは、最終回の授業が終わってからやっとメアドを教えてくれた。といってもオレだけにじゃなく、クラスメイトのほとんどにだ。出し抜こうとするライバルもいるだろうから、ここは急がねばならない。すぐにメールだ。
〈赤澤です。今度食事にでも行きませんか?〉
対する返事は、
〈今ちょっと忙しいのでまた連絡します〉
だった。逆の立場になってみればわかるが、もし気になる相手から誘いのメールが来ればこうは返さない。いついつなら空いてるとか、何曜日ならOKとか、とにかくアポに結びつけようとするはずだ。
要するにこの返事が来た時点でゲームオーバー。5万円の受講費用はあっさりドブに捨てたことになる。いったいオレはこの2カ月、何をしてたんだ?
9月。例の父親の借金関係で大阪に帰省したとき、地元の友達が2対2の飲み会を開いてくれた。いまだ独身のオレを気遣って一肌脱いでくれたのだ。ミナミの居酒屋にやってきたのは、1人は赤澤採点で中の中ぐらいの感じだったけど、1人はなんと菅野美穂に似た超絶美女だった。28才、大手企業で働くインテリだ。
東京大阪の遠距離恋愛になったとしても、このレベルの子ならば頑張り甲斐がある。がんがんガッツいて、彼女、美穂ちゃん(便宜上こう呼ぶ)の歓心を買うことに集中した。
「やっぱ大阪の子ってええなあ。気楽にしゃべれるし」
「そうなんや。東京の子は冷たいん?」
「めっちゃ冷たいわー。メール返してくれへんかったりするし」
だから君たちはメールを返すようにと遠回しに圧力をかけておくこの周到さ。オレもなかなかの遣り手だ。ところで会の途中で気になる話題 が出てきた。この女子コンビ、この数年だけで、合コンに300回ぐらい参加してきたほどの合コン狂いなのだそうだ。
「えっと、そういうのって持ち帰りされたりとかあるの?」
「ないない。100%ないです」
「付き合ったりとかは?」
「それもないですねえ。なんでですかねえ」
これだけカワイイ子が場数をこなしてるのに彼氏ができないなんて、とても信じられない。好みがうるさいんだろうか。
「300回の合コンの中で今日の楽しさは何番目ぐらい?」
「うーん、50番くらいかなぁ」
なんだ、その中途半端な順位は。社交辞令でも1番と言ってくれたらいいのに。これは望み薄かも。
当初は、明日の土曜に東京へ帰るつもりだったが、解散間際に、美穂ちゃんを誘ってみた。

「明日、大阪ブラブラしてみよっか?」
「えっと、昼間ならいいですよ」よし、まだ希望は捨てられん!翌日の昼過ぎに美穂ちゃんと再会し、通天閣近くの串カツ屋へ入った。大阪の子には、あえて庶民的な印象を与えた方が得策だろうという作戦だ。
案の定、美穂ちゃんは目を丸くしてはしゃぎっぱなしだ。
「こんなとこあったんですね。知らなかったです」
「うん、汚らしいけどウマイんやで」彼女はオイシイオイシイと言いながらむしゃむしゃ食べている。お上品じゃないところが玉にきずだけど、これぐらいは許してあげねば。
界隈を散歩してから古ぼけた喫茶店へ入った。
明日には東京に戻るので、告白するなら今日しかない。後でメールでぐだぐだやっても、また〈忙しいから今度連絡します〉みたいな返事になるのは目に見えている。
ただ、いきなり「付き合ってくれ」と言う勇気もないので、やんわりと結婚観のようなものを聞き出すことにした。

「28才やったら周りとかもう結婚してへん?」
「してますねえ。子供2人目産んだ子もいるし」
「美穂ちゃんは結婚とか考えてへんの?」
その質問を聞いて、彼女の表情が少し曇った。
「私、神社の一人娘なんですよね。結婚するならウチの籍に入ってもらわないといけないんですよ」
「え、それって旦那になる人は神主になるってこと?」
「じゃなくて神社をまもってもらうってことですね」
これは重大問題だ。名字ぐらい変わってもへっちゃらだけど、神社の経営という職業はどうなんだ。食っていけるのか?
「神社って羽振りはいいもんなん?」
「いやー、ウチは良くないですね」
「ふーん」
頭の中で計算が働いた。菅野美穂をモノにしようとするなら、東京生活を捨てて大阪で神社経営。悪くないのか、どうなのか。
にしても、付き合う前からこういうことを言うのは、遊びで手出ししないでくれというメッセージに違いない。300回の合コンで彼氏ができなかったのも、たぶんこのためだ。そう考えると、彼女が不憫にも思えてきた。恋すらままならぬ美女。オレが踏ん切りさえすれば、すべてはハッピーにまとまるというのに!
「わかった。しばらく考えさせてくれるかな」
美穂ちゃんはキョトンとした顔だ。
「へ? 何をですか?」
「何って、名字が変わることとか」
「誰のですか?」
「オレの」
「は?」
直後、新喜劇の客のようなバカ笑いが店内に響いた。
「ウケる〜。私、赤澤さんと結婚したいって言いましたっけ?」
ホントだ。頭の中で勝手に、オレ個人に向けられた命題だと勘違いしていた。
「いやいやいや、それぐらい好きな気持ちがあるんやでってことで」
「どうもありがとうございますってことで。ハハハ、ウケるわ〜」
軽く流されて、大事な会話は終わった。こりゃ脈ナシだ。

ぽちゃねるとんには攻略法があります

デブ女の攻略には、ちょっとしたコツがある。
あそこに集まる女たちが決まって言うセリフがある。
「私太ってるのに、ホントにいいんですか〜?」
実は、このセリフにどう答えられるかが、勝負を決める鍵なのだ。
おそらく、大半の男が答えるセリフはこんな感じだろう。
「その太ってるのがまたいいんだよ」
違う。これ、実は間違った返答なのである。
解説は後に記すとして、正しい答えはこれだ。
「全然。むしろ、もうちょっと太ってくれると嬉しいんだけど」
デブという生き物は、現時点が体重MA Xだとは思っていない。このまま怠惰な生活を続ければもっと太るであろうと予期している。つまり「今の体型が好きだ」と言われるだけでは不安が残るのだ。
そこで「もっと太ってほしい」の言葉が有効となる。そっか、私このまま好きなもの食べながら生きていてもいいんだ、と安心するのである。この「むしろ、もっと○○の方がいいよ」論法は、女が抱える他のコンプレックスでは使えない。背が小さくて悩む子、ブスで悩む子などは、それ以上ひどくなるなんて予期していないからだ。まさにデブのみに通用するセリフなのだ。
ぽちゃねるとんのような場に限らず、合コンからナンパまであらゆるデブ女を口説く場面で使える「もっと太ってほしいな」戦法ぜひ使ってほしい。

ツイッターで出会える女の子を見つける方法

よく使う手は、ツイッターでヤリマンユーザーを探し出し、やつらに接近して肉体関係に持ち込むというものだ。
 手順を説明しよう。まずヤリマンの探し方だが、これは「露出」のキーワードでユーザー名を検索すれば簡単に見つかる。ヒットした女の大半が露出プレイの類を趣味にしていたり、痴女アピールしていたりするのが確認できるハズだ。つまり、そいつらこそがヤリマンなので、プロフや呟きの内容から在住エリアをチェックし、近場の女を片っ端からフォローしていく(「ヤリマン」や「淫乱」など、いかにもな単語でも検索可能だが、出会い系やワンクリック詐欺の偽装アカウントが多数ヒットするのでやめた方が無難)。そこから先のアクションは、女のタイプによって変わってくる。
 露出写真やハメ撮り画像を頻繁にアップする女に対しては、その都度、「可愛いな~」「裸がキレイだね」「女神さまだ」と絶賛のコメントを寄せてご機嫌をとり、相手にもこちらをフォローしたくなるよう仕向ける。
 互いをフォローし合うようになれば、DM(ツイッター内メール)が可能になるので、ここでようやく本格的な口説きが可能になるわけだ。といっても「一度デートしようよ」とか「直接会って話がしたい」などごくフツーに誘うだけだが、そこに至るまである程度の関係性は出来上がっているので、案外、あっさりとOKが出たりする。ダメならさっさと次の女に切り替えるまでの話だ。
 また、露出プレイやパンツ置き遊びを行っている女に対しては、あらかじめ予告されている現場まで出向き、実際に本人と交流することが肝要だ。現場には往々にして女の彼氏が同行していたり、他のギャラリーもいるため、セックスなどとてもできないが、そういうことを二度三度と繰り返しつつ、ツイッターでもやり取りを続けていれば、自然と、2人で飲みにいく状況は生まれるものだ。
ツイッターには、自己紹介の欄に自らのLINEのIDを貼り付けている女がけっこういる。オレはこいつらにアプローチをかけている。使うのはツイッターのプロフィー
ル検索ができるこちらのサイトだ。ここで
「LINE I D 大学生」や「LINE → 東京」などのキーワードで検索をかけると、IDを晒している女がゴマンと見つかる。
 その中から以下にあてはまる女を選び出す。
●頻繁にツイートしている
 ツイッターを覗く機会が多いため、こちらから送ったメッセージに気付きやすい。
●フォローしているのがリアルの知り合いだけではない
 リアルの知り合いしかフォローしていない女は、見知らぬ男からのメッセージに対する警戒心が強い。女がフォローしているアカウントのプロフィールをチェックすべし。
●リプライ(会話)だけではなく、独り言が多い(「ヒマなう」など)
 誰に頼まれたわけでもなくつぶやき続ける女が「かまってちゃん」であることは自明の理だ。
 彼女らを片っ端からフォローしてリプライを飛ばしていこう。写真のように、リプライと同時にLINEにメッセージを送ってしまうとよい。とにかく、IDを晒している女はめちゃくちゃ多いので、数人に無視されても片っ端から送っていくのがポイントだ。
 かまってちゃんとLINEでつながってしまえば会うまではたやすいし、寂しがり屋さんに付け入ってセックスするのもそう難しくはないはずだ。